鹿島から覚悟の移籍「恩返しをしたい」 代表選出も…19歳の本音「焦りの方が大きい」

鹿島から新潟に期限移籍中の佐藤海宏【写真:PsnewZ/アフロ】
鹿島から新潟に期限移籍中の佐藤海宏【写真:PsnewZ/アフロ】

鹿島から新潟に期限付き移籍中の佐藤海宏「一つでも結果を残さないといけない」

 アルビレックス新潟は8月15日、J2リーグ第2節で北海道コンサドーレ札幌と対戦し、2-1で勝利した。後半途中から出場したDF佐藤海宏が、プロ2年目で抱く“焦り”を口にした。

 ホーム開幕戦で2万8949人のサポーターが歓喜の声を上げた。佐藤は後半28分から左サイドハーフで途中出場。試合終了間際にはコーナーフラッグ付近でボールをキープするなど、所属元である鹿島アントラーズの伝統とも言われる「鹿島る」でらしさを発揮し、今季初勝利に貢献した。

 明治安田百年構想リーグで期限付き移籍で新潟に加入し、2026-27シーズンもオレンジのユニフォームを纏う決断をした佐藤。古巣への思いを頭の片隅にしまい、自身の将来を逆算しながら、新潟の地で研鑽する道を選んでいる。

「もちろん鹿島でやりたい思いもすごく強いですし、アカデミーから育ててもらって恩返しをしたいっていう部分が正直、一番強いところではあるんですけど。でも、そこから逆算して考えた時に、ここで戦うことが自分自身にとって一番いいのかなと思って選択しました」

 9月から愛知県名古屋市を中心に行われるアジア競技大会のU-21日本代表メンバーにも選出され、「少なからずそういう目で見られると思う」と日の丸を背負う意味も理解している。日本代表として、そして今は新潟の選手として「恥じないプレーをピッチの上でしたい」と力を込めた。

 プロ2年目で年代別代表にも選出され、試合出場も重ねている佐藤だが、確かな手応えを得る一方で、焦りを感じる日々を過ごしている。鹿島の同期でもあるFW徳田誉や、年下のFW吉田湊海らの活躍に刺激を受けつつ、自らの現状に対する本音をこぼした。

「成長というより焦りの方が大きくて。やっぱり鹿島を離れてここで勝負するって決めたなかで、最近はベンチでのスタートが続いてるんで。そこに関してはすごい悔しい思いもあります。今日みたいに出場した時間のなかで、何かできるかっていうところや、なにか一つでも結果を残さないといけないと思う。そこはもっと1分、1秒を大事にしていきたい」

 それでも、所属元の鹿島だけでなく、新潟への思いも強くなっている。ファン・サポーターからの声援を受け、「すごくいい時間を過ごせている」と前を向く19歳の姿がそこにはあった。

「百年構想リーグの中ですごい良い感覚を掴めた部分もありますし。サポーターの皆さんの温かさっていうのも本当にありがたく思っています。いろんな人に支えられながらすごくいい時間を過ごせている。新潟に来て、もう半年以上経ってるんで、“新潟の人”じゃないですけど、もう慣れたんで。思いっきりサッカーに集中して取り組みたい」

 同期や後輩の活躍に「負けてられない」と焦りを感じながらも、その感情を「足踏みをしている暇はない」と自らのエネルギーに変換した佐藤。ギラギラした目つきで前に進んでいく。

(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)



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