堂安律、背番号10の重責に「後悔してない」 一夜明け心境吐露…4年後は「答えはまだ出せない」

堂安律が森保監督との8年間について話した【写真:徳原隆元】
堂安律が森保監督との8年間について話した【写真:徳原隆元】

今大会は背番号10を背負いキャプテンマークを巻いてプレー

 日本代表は現地時間6月29日、北中米ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でブラジル代表と対戦し、1-2で敗れた。激闘から一夜明け、MF堂安律が取材に応じた。今大会は背番号10を背負い、キャプテンマークも巻いてチームを牽引。「いろんなところで自分がやるべきことと言いたい自分と、堂安律という自分なりの理想像と、ただ自分が今できることと。もちろん葛藤はありましたけど、後悔はしてないですね」。大役を全うした胸中をそう明かした。

 吉田麻也、南野拓実、長友佑都が前の代表から引き継いできたものを伝えてくれたことで、グループリーグで勝ち点を計算し、したたかに突破する戦い方が定着した。ブラジル戦についても「やれることやった上での敗退」と振り返る。一方で、個の能力で上回る相手に対し、現状の持てる技術やフィジカルでどうすれば勝てたのか、試合後にも選手同士で話し合ったという。

 大会を通して自身の振る舞いにも向き合った。「世間の人と僕の言ってる『エゴを出すな』っていう感覚がちょっと違う」と切り出し、真意を語る。「チームのためにエゴを出すこと俺すごい大事だし、それをエゴとは呼ばない。僕が『エゴを出すな』って大会終わってから言ってくれたのは、ほとんどオフ・ザ・ピッチのこと」。ピッチ上では決して牙を抜かれたわけではなく、チームファーストの行動とプレーでの強気の選択を両立させていたことを強調した。

 団結力とミドルブロックからのカウンターを武器とした今大会の戦い方を「おそらくこれが日本のスタイルと胸を張って言える」と表現する。記者からスペイン戦、ドイツ戦と比較してポゼッション率が30%に上がったことを問われると、「進歩ではあると思います」と頷いた。それでも、ブラジルのような圧倒的な個の力を持つ相手を前にすると「限界はまだまだあるので時間はかかるし、課題はまだまだある」と現在地を冷静に見つめている。

 基盤を作り上げた森保一監督については「僕の中では歴代最高の監督」と高く評価し、「時間をかけて育ててもらったし、だからこそやっぱり一緒に勝ちたかった」と悔しさを滲ませた。本気で優勝を目指し、限界まで挑んだからこそ見えた景色がある。「精一杯戦ってこう希望が見えた瞬間もあったので。なんか絶望的だなと思いながら。儚いなと感じました」。背番号10は確かな手応えと残酷な現実を胸に刻む。次の4年間については「答えはまだ出せない」と吐き出し、「そこは考えなくちゃいけない」と語るにとどめた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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