初の敗戦も「自信になりました」 浦和指揮官が見せた修正力…見えた”次の課題”「どうしていくか」

浦和レッズの田中達也暫定監督【写真:徳原隆元】
浦和レッズの田中達也暫定監督【写真:徳原隆元】

浦和はFC東京にPK戦で敗れる

 浦和レッズは5月16日にJ1百年構想リーグの第17節でFC東京と対戦し、0-0の同点からPK戦を落とした。田中達也アシスタントコーチの暫定監督就任から5試合目で初めて勝利を逃す結果になったが、「課題もありますが、自信になりました」と2位につける好調な相手との試合を振り返っている。

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 浦和はキックオフから互角に渡り合いながら、前半ラスト15分ほどはかなりFC東京の一方的なボールポゼッションになって押し込まれる時間になった。GK西川周作は「ボールを持っていて取られた時、そのボールをもう一回取り返した時自分たちはチャンスで、逆にそれが取れなかった時に押し込まれる場面が多かった」と振り返る。前半の苦しい時間帯は敵陣で失ったボールへのカウンタープレスを外され、自陣で奪ったボールに対してのプレスに対しては1本、2本とパスがつながらないことが多く、前線に預けるボールも簡単にキープをさせてもらえなかった。

 ハーフタイムにはFWオナイウ阿道からFW小森飛絢、MFマテウス・サヴィオからMF安部裕葵へ2枚替えを敢行。指揮官は「ホームで0-0、ポゼッションできる場面もありましたが、そこからもう1つのアクセントを求めました。守備のところ、サイドの選手と2トップの一角はハードワーク、数的不利を受け入れながらプレーすることを求めたので、早めの交代になりました」と話す。

 その交代で浦和は戦況を立て直した。左サイドに入った安部はFC東京のビルドアップにプレッシャーをかける局面にうまく参加し、制限を掛けることで浦和ボールの回数が増えた。後方から支えたDF長沼洋一は「うまいですね、スイッチの入れ方と牽制の仕方が。良くも悪くも(プレスに)行って、剥がされたら戻ればいいでしょっていうスタンスで多分やっていると思いますし、そこの相手を見ながら駆け引きをするところ、スイッチの入れ方みたいなのがうまいと思います」と話す。こうした改善もあり、後半も戦況はほぼ互角だった。

 一方で、後半の半ば過ぎからオープンになり始める時間帯に決定機を作ったのはFC東京だった。後半43分にペナルティーエリア内のワンツーでフリーになったMF橋本拳人に決定機が訪れるもシュートは枠外。MF山田楓喜の強烈ミドルは西川が何とかファインセーブした。田中暫定監督は、14日の定例会見で「失点が少ないチームに対して、個人だけではなくてグループでどうしていくかというところが、次の課題かなと思っています」と話していたが、それが証明された感もあった。

 そしてPK戦に持ち込まれた激闘は13人目(2巡目の2人目)までの激闘になったが、9-10で敗れた。指揮官は「PK戦、西川が良く止めてくれました。PK戦だからといって負けていいわけではないので、来週に取り組めれば」と話す。それでも、「強度高くトランジションの速いFC東京を相手に失点ゼロで終えたのは、課題もありますが自信になりました」との手応えも話した。

 浦和は東地区での最終節で3位のFC町田ゼルビアと対戦し、その後は西地区の同順位とプレーオフで最終順位が決まる。その3試合の間にどこまでの改善が見られるかが注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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