19歳逸材は「いそうでいない」 今季Jで覚醒…代表OBも絶賛の”武器”は「分かっていても止められない」

【専門家の目|太田宏介】富山FW亀田歩夢が今季5ゴール目を記録
カターレ富山は5月3日、リーグ戦第14節でツエーゲン金沢と対戦し1-0の勝利を収めた。この試合で富山FW亀田歩夢が決めた個人技弾について、元日本代表DF太田宏介氏が注目している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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流通経済大学付属柏高の一員として出場した第103回全国高等学校サッカー選手権大会を沸かせたアタッカーが、Jリーグの舞台で覚醒している。
今季序盤は途中出場が多かったが、徐々に左サイドの定位置を掴んでいる亀田。金沢戦でもスタメン出場すると、前半17分に見せ場がやってきた。ショートカウンターから左サイドでボールを受けるとカットインから中に切り込んでいく。体勢を崩した1人をかわし、さらにキックフェイントで2人も外すと右足一閃。相手に少し当たりながらもゴールネットを揺らした。
「この亀田選手の左サイドからの仕掛けとフィニッシュはもう珍しくなくなってきていますけど、それまでの流れ自体もすごく良かったですし、富山のショートカウンターを発動させるためのキーマンだと思います。こういうアタッカーに共通して思うのは、本当に迷うことなく仕掛ける姿勢、相手に立ち向かっていくところは、なかなかいそうでいない。最後のシュートも勢いで思いっきり打っていなくて、ちゃんとキーパーの動きや空いているコースを見極めて流し込んでいる。大胆さも冷静さも兼ね備えているので、個人での結果もついてきて、よりこれからが楽しみですね」
昨季最終節で劇的なゴールを決め、チームのJ2残留の立役者となったFW亀田は、J2・J3百年構想リーグWEST-Aグループ出場14試合で5ゴール、1アシストの活躍を見せている。
十八番となりつつある亀田のカットインについて、「分かっていてもね、足出せないし止められないですよね。飛び込んだらPK怖いし、体寄せに行っても、懐に入る上手さと、そこまで体が大きくない分、当たりに行った時に足を引っ掛けるリスクと、ボディコンタクトによるファウルをとられる怖さと。めちゃめちゃ嫌ですね。縦にものすごく速いタイプより中にクイッ、クイッと入ってくるようなタッチが細かく、アジリティがすごいアタッカーの方が嫌ですね」と、太田氏はDF目線で解説する。
さらに太田氏はその姿勢に注目する。「10回やって1回しか成功しなくても、その1回を得点にしてくる。取られても取られても、仕掛け続けるじゃないですか。そういうタイプが一番嫌ですね」と口にした。
「今理想的な成長曲線の中にあると思う」と亀田の成長ぶりに触れつつ、「チームも好調で、富山の躍進を担う一人が19歳の若武者っていうのは今後の成長が楽しみですね。ヨーロッパ、特にベルギーとか、めちゃめちゃ合うと思いますし、海外移籍が近いだろうなと思わせてくれますよね」と、今後のさらなる活躍、そしてその先のステップアップに注目している。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。











