アーセナルDFがロンドン火災でショック U-21欧州選手権のプレー時間に応じ寄付決意

スペイン代表ベジェリン、U-21欧州選手権出場で毎分7200円寄付へ

 現地時間14日にイギリスの首都ロンドンで起きたタワーマンションでの大規模な火災は多くの犠牲者を生んだ。この火災を受けてアーセナル所属のスペイン代表DFエクトル・ベジェリンは、開幕したばかりのU-21欧州選手権でプレー時間に比例して寄付することを決めたと、英紙「デイリー・テレグラフ」が伝えている。

 今夏バルセロナ移籍が噂に上がるベジェリンだが、2013年にトップチーム昇格したアーセナルのホームタウンであるロンドンで起きた火災に大きなショックを受けた。ペジェリンは同大会のスペイン代表メンバーに選ばれ、現地時間17日にグループリーグ初戦マケドニアとの初戦を迎えるなか、ある決意を固めたという。

 それは自らの出場時間によって、タワーマンション火災で被害に遭われた人々に対し、寄付をするというものだった。毎分50ポンド(約7200円)となっており、もしスペイン代表が決勝まで進んだと仮定し、ベジェリンがフル出場を続けたとなると、その合計金額は2万2500ポンド(約315万円)になるという。

 今回の火災について、マンチェスター・シティのイングランド代表MFラヒーム・スターリングが金額こそ明かしていないが、英公共放送「BBC」に「これは非常に悲しい状況で、受けれるのが難しいことだ。できる限りのことを援助したい。小さな一歩かもしれないが、それは大きな力につながる。残された家族への哀悼の意、そして家を失った方々へも思いを馳せたい」と語り、寄付したと伝えられている。

 イングランドに縁ある選手たちにとって、今回の火災は他人事ではない。それだけに被害者の人々に寄り添う気持ちを寄付という行動に移しているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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