マンCが主力不在のチェルシーに勝ち切れなかった理由とは?

拮抗した天王山

 1月31日、プレミアリーグ第23節で迎えた首位チェルシーと2位マンチェスター・シティの天王山は、1-1の引き分けに終わった。

 勝ち点5差で顔を合わせた両軍だが、勝利が求められていたのは2位のマンC。司令塔ヤヤ・トゥーレをアフリカ杯で欠いてはいるものの、ほぼベストメンバーを揃えてきた。

 敵地に乗り込んだマンCのマヌエル・ペジェグリーニ監督は、トップ下のスペイン代表MFダビド・シルバをアタッキングサードでの攻撃に専念させるため、ドイスボランチに運動量の豊富なブラジル代表MFフェルナンジーニョ、MFフェルナンドを配置した。

 チェルシーは、27日に行われたリーグ杯準決勝第2戦のリバプール戦でスペイン代表MFセスク・ファブレガスが負傷退場、同代表FWジエゴ・コスタが反則行為により3試合の出場停止処分が下されたため、攻撃の二大看板を失ったかたちでこの大一番を迎えていた。

 試合は首位攻防戦にふさわしいスピード感はあったものの、崩しという面では、両軍とも隙を見せることがなく、どちらかというと互いに「勝ちたい」というよりは「負けたくない」という気持ちが伝わってくる試合となっていた。

 なぜ比較的拮抗した試合運びとなったのか。それは、両軍のドイスボランチに起因する。

 

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