フットサル日本代表がアジア杯に向け始動 ポット1キープへ…高橋監督「優勝以外にない」

フットサル日本代表がトレーニングを開始【写真:松岡健三郎/アフロ】
フットサル日本代表がトレーニングを開始【写真:松岡健三郎/アフロ】

アジア杯が27日からインドネシアで行われる

 高橋健介監督の率いるフットサル日本代表は、1月15日に千葉県内でトレーニングキャンプをスタートさせた。最初のセッションとなった15日午前中の練習から海外組、サポートメンバーの5選手を含めた全19選手がトレーニングを行っている。

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 1月9日にリーグ戦を終えて日本に帰国したFP原田快(サンタ・コロマ=スペイン)のように海外組はシーズン真っ只中なのに対し、国内のFリーグは中断期間にあってFP内村俊太の湘南ベルマーレは前日に始動したばかり。この日の練習後にも内村は「バテた」と苦笑していたが、選手達のコンディションには大きなバラツキがある状態だ。初戦の28日のオーストラリア戦までに、高橋監督は選手のコンディションを整えるとともに、戦略や戦術も落とし込んでいくことが求められるが「非常に満足ができるトレーニングでした」と、最初の練習後に納得の表情を見せた。

 27日からインドネシアで行われるフットサルアジア杯は、日本にとって重要な大会になる。2年前、FIFAフットサル・ワールドカップ(W杯)予選を兼ねた大会で、木暮賢一郎監督が率いたフットサル日本代表は史上初のグループステージ敗退という結果に終わった。今回のアジア杯はW杯予選を兼ねた大会ではないが、2年後のW杯予選を兼ねたアジア杯に向けて日本はポット1をキープできるかどうかの瀬戸際にいる。今大会で前回同様の結果に終わるようなことがあれば、ポット2に落ちることが濃厚だ。高橋監督も「目標は優勝以外にない」と明言しているが、日本は2大会ぶり5度目の優勝を目指し、前回大会の雪辱を果たしにいく。

 もう一つ日本にとって大きなモチベーションとなるのが、今大会を最後に日本代表を去ることになるFP吉川智貴の存在だ。今シーズン限りでの現役引退を表明している吉川は、2019年にAFC年間最優秀フットサル選手賞を受賞するなど、国内外で高く評価されてきた。世界最高峰のリーグがあるスペインでも活躍し、現在でも「史上最高の日本人選手」として名を馳せている。名古屋オーシャンズでも数多くのタイトルを獲得してきた一方で、前回のW杯予選(2024年)、2016年のW杯予選では、2度のW杯予選敗退も経験した悲運な一面もある。

 今シーズン、Fリーグで首位に走っている名古屋オーシャンズは、吉川とGK篠田龍馬という2人のクラブの功労者的存在の現役ラストシーズンということで一丸となっているが、フットサル日本代表の選手達もレジェンドの有終の美を飾ろうと闘志を燃やしている。

 吉川を師と仰ぎ、「先生」と呼ぶ原田は「吉川先生が今回の代表に入ると思っていたので、自分も絶対に入りたかった。一緒にできて嬉しいですし、一緒に出ることがあったらセカンドポスト際に立ってもらってアシストできたらなと思います(笑)。日本代表で良い吉川先生として(キャリアを)終えてほしいです」と、アジア杯のグループステージ敗退で代表のキャリアを終えさせるわけにいかないと意気込む。

 また、FP石田健太郎とともに今回もWキャプテンを務めるFP清水和也も「智貴くんが引退を発表した時に、いろんな思い出がフラッシュバックしました。代表活動だけでなく、僕がスペインでプレーできたのも、間違いなく彼が先に行って実績を作ってくれていたから、スムーズに移籍できました。やっぱりあるべき姿で送りたいという思いは強いですし、この代表のエンブレムを一緒に背負って戦えるのは、今まで以上に価値があることだと思うので、彼のためにも勝ちたいです。彼(吉川)は幸い、代表に戻ってきてくれましたけど、前回からいなくなったメンバーもいます。そういう人の思いも背負って戦わないといけないと思っています」と、決意を新たにした。

 今トレーニングキャンプでは18日に、日本でフットサルアジア杯に向けて調整する予定だった国とトレーニングマッチを行う予定だった。しかし、その国が来日をキャンセルしたため、急遽18日のトレーニングマッチは紅白戦に変更となっている。いきなり不測のトラブルに見舞われたが、高橋監督は「現地に入ってからもいろんな想定外が起こる可能性はあります。『ジタバタせずに逆にじっくり準備できるよね』と、選手たちにも話をしました。どんな状況でも自分たちは乗り越えていく。それは自分が監督になってからずっと話をしてきているつもりなので、慌てることなく、地に足を付け、それでも最後は勇気を持ってプレーできるような環境、仕組みを用意して送り出してあげたい」と語った。

 フットサル日本代表は18日まで国内でトレーニングキャンプを行い、20日からは開催地であるインドネシアでトレーニングを行い、23日のフットサル・インドネシア代表とトレーニングマッチを経て大会の開幕を迎えることとなる。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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