主将就任→4連敗…監督に「やらせてください」 J1内定の守護神、敗退でもこらえた涙

岡山内定が決まっている青森山田の松田駿「この3年間、一つも無駄ではなかった」
青森山田(青森)は12月31日、フクダ電子アリーナで行われた第104回全国高校サッカー選手権大会で、大津(熊本)に0-2で敗れた。高円宮杯プレミアリーグEASTで4位に入るなど優勝候補とも目された青森山田だったが、2回戦敗退という結果に。キャプテンのGK松田駿(3年)が、苦しんだ1年を振り返った。
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29日の初戦では初芝橋本(和歌山)と対戦し、5-0で好スタートを切っていた青森山田。しかし、2回戦では同じく優勝候補の大津との潰し合いとなってしまった。前半こそ0-0で凌いだが、後半8分に左サイドから崩されて先制点を許すと、同28分にはゴール前にボールがこぼれる不運もあり、追加点を許した。
試合を決定づけた2失点目を、「自分としてはあれを止めるか止めないかで、チームを勝たせられるかどうかが大きく違ったかなというのもあります」と悔やんだ松田。「あそこで相手にこぼれて失点したというのは、まだまだ自分たちに何かが足りなかったのかなと。それは私生活もそうです」と肩を落とした。
3年生になった今年、「いきなりキャプテンと言われて」と正木昌宣監督から大役を任された。「はじめは、全員をまとめるというのもなかなかできませんでした。みんながついてくるかと言ったらそうではなくて、そのなかでなかなか試合に勝てない状況が続きました」と、就任当初の苦労を振り返る。
プレミアリーグで4連敗を喫した後、「自分はその責任から逃げたくなかったので、まだ自分にキャプテンをやらせてください」と監督に伝えたという。その結果、「仲間たちがだんだん自分を信頼をしてくれて、そこで後押しする声だったり、まだ大丈夫だと言ってくれました」と手応えも得た。
「支えがあったから、キャプテンをやり続けることができました。実際やってみて、チームをまとめるのは難しいことではありましたが、自分はリーダーシップをとって周りを動かす力はあると思うので。そこに関しては向いているというか、そういうところでも違いを見せられるのは、やってみて思いました」
しかし、6月のインターハイ予選決勝では八戸学院野辺地西に敗れ、県内の公式戦連勝も418でストップ。それをきっかけに「本音でぶつけ合える環境を作った」と話す松田は、「サッカー面もそうですし、私生活の部分でも思っていることをぶつけたのが、一つ自分たちが変われたきっかけかな」と明かした。
その後は、プレミアリーグで一時は2位に躍り出る快進撃。「プレミアの方で全てを出し切ったんですけど、結果的には優勝という形ではなかった。選手権は何があっても優勝しようと話していて、練習から全員が本気で取り組んでいたかなと思います」と振り返るが、またしても勝利の女神は微笑まなかった。
試合後には、涙をこらえてチームメイト一人一人を称えるなど、最後までキャプテンらしく振る舞った松田。試合後の取材でもしっかりとした口調で「この3年間、一つも無駄ではなかった」と力を込めた。2025年6月にはファジアーノ岡山への内定が発表されており、この悔しい経験はプロの世界で晴らすことになる。
青森山田でキャプテンを務めた経験を生かし、「周りに意見を言うというのは、プロの世界ではもっともっと必要になってくる部分かなと思います」と松田。「1年目とかは関係なく、自分がどういう選手で、どういうことをしたいのかというのをアピールしたい」とプロという次のステージでの活躍を誓った。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)




















