大会前に“14”に変更打診「ぜひ」 元日本代表の父と同じピッチ…全国で誓う「自分の道を」

ボランチで出場した中村龍剛(写真中央)【写真:近藤俊哉】
ボランチで出場した中村龍剛(写真中央)【写真:近藤俊哉】

日大藤沢MF中村龍剛は後半28分までプレーした

 父が現役時代に躍動したピッチで、息子も安定感あるプレーを見せた。12月31日に行われた第104回全国高校サッカー選手権2回戦で日大藤沢(神奈川)はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで岡山学芸館(岡山)と対戦した。川崎フロンターレで活躍した元日本代表MF中村憲剛氏の長男であるMF中村龍剛は県予選の「7」から「14」に背番号を変え、この試合に先発出場し、後半28分までプレーした。

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 憲剛氏の引退試合を含めて、この試合が4度目の等々力でのプレーとなった中村はボランチに入り、中盤でボールを散らして攻撃のリズムを作った。前半23分にはゴール前に進入して1タッチシュートを放ち、後半には2本のミドルシュートも放った。「どうしても縦に速くなってしまうので、自分がゲームを落ち着かせて、くさびを刺す時は刺したり、今日は少し少なかったですけど、スルーパスとか(を狙っていた)」と、この日意識していたことを振り返り、「まだ足りないですけど、ゲームのコントロールだったり、ゲームを作るところは、ちょっとできたと思います」と手応えを口にした。

 前半の終了間際の競り合いで脳震盪の疑いもあったことから、この日は途中交代になったが、FW有川啓介の2ゴールで2-0の勝利を挙げた試合後のミックスゾーンでは、「頭を打って替わりましたが、大丈夫です。ちょっと目がチカチカしたのですが、その時はまだ点が入ってなかったので。有川が(先制)点を取ってから、ちょっとほっとしたら頭が痛くなったので。でも、大丈夫です。しっかり回復します」と問題ないことを強調した。

 背番号の変更について山本秀明監督は「背番号7から、2倍成長して欲しいと思って『14』にしました。それは冗談です(笑)。本人も『(父を)越えたい』と言ってくれたので。偉大なお父さんがいらっしゃいますが、それを越えたいと本人が言い、俺は『7』から2倍の選手になってほしいと、お互いの意図があって、変更しました。嬉しいでしょ? 14番の方が?」と、笑いながら冗談とともに背番号変更のいきさつを明かした。「県予選でも準決勝、決勝しか出せていないのですが、出られなかった時も、出られない時の考え、立ち居振る舞いをしてきた。あの2試合で冗談抜きで、かけ算で成長したと思っている」と、急速に成長している14番に目を細めた。

 中村自身も、背番号変更について問われると「スタッフの方から『14番を付けてみないか?』と相談されました。自分からは言っていないのですが」と笑いつつ「(打診があってからは)『ぜひ付けさせて欲しい』と言いました。14番を付けることに(父は)『自分らしくやってくれれば、それでいい』『どこかで14番を付けると思っていた』と言っていました。自分は、お父さんではないので、自分の道を進んで、結果的にお父さんを上回っていたらいいなと思います」と、エピソードを明かすとともに、自身の決意を口にした。

 子供の頃はメインスタンドから父の試合を見て、憧れの等々力に立つことにも「慣れてきた」と言える17歳。「選手権は小さい頃から憧れていた舞台でしたが、今日、勝てて本当に日本一を取らないといけない大会に変わったと思います」。偉大過ぎる父も達成できなかった高校年代の日本一を目標に置き、この先の戦いに臨むことを誓った。

(河合 拓 / Taku Kawai)

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