ミラン、伊代表18歳正GKに強気の最後通告 「契約延長か、1年間スタンド観戦か」

契約延長を渋る守護神ドンナルンマ、クラブは移籍を容認しない姿勢鮮明

 “チャイナ・マネー”を手にしたACミランは、契約延長を渋る新鋭守護神に最後通告を突きつけた模様だ。イタリア紙「コリエレ・デラ・セーラ」が報じている。

 昨季の途中からレギュラーポジションをつかんだイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマは、18歳にしてミランの守護神を務める。そのジャンルイジというファーストネームからも、現イタリア代表キャプテンの世界的GKになぞらえ「ブッフォンの後継者」とイタリアでは評判になっている。

 しかし、2018年6月で契約が切れるドンナルンマは、ミランとの契約延長にいまだ合意していない。剛腕代理人であるミノ・ライオラ氏の差し金とも言われるなかで、マンチェスター・シティなどから高額オファーが舞い込むとも伝えられている。

 それでも、中国資本への株式売却により近年の資金難から脱したミランは強気な姿勢を見せているという。同紙は、ミランがライオラ氏に最後通告を行ったと報じた。

「この6月に契約を延長するか、1年間をスタンド観戦で過ごすのか、どちらが良いか」

 ミランはドンナルンマを売却する意志は全くないという。8000万ユーロ(約100億円)級のオファーともされる移籍金に目をくらませることなく、契約延長をするかしないかに関わらず移籍を容認しないという姿勢を鮮明にしたようだ。

 契約延長を渋り、高額移籍金を出すチームが現れれば移籍成立のコミッション料や大幅な昇給による手数料でライオラ氏の懐は潤うことになる。しかし、チャイナ・マネーという後ろ盾を得た名門ミランは、その暗躍に大きな釘を刺している模様だ。果たして、イタリアの未来とも言われる気鋭の守護神は、どのような決断を下すのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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