強豪校の175センチCB「生き残っていけない」 指標となった“Jリーガーの先輩”「ずっと追いかけた」

流通経済大柏の3年生CB廣瀬煌
年末に控えた第104回全国高校サッカー選手権大会で優勝候補の筆頭に挙げられる流通経済大柏において、守備の中心となるのが175センチの3年生CB廣瀬煌だ。
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今年は高円宮杯プレミアリーグEASTで21試合に出場し、チーム2番目の出場時間の長さを誇り、ベスト4の成績を残したインターハイでも準決勝で大津に0-0のPK負けを喫したが、大会を無失点で乗り切って優秀選手に選ばれた。
「僕の身長は全国のCBの中でもかなり低い方だと思うんです。それでもプレミアやインターハイで使い続けてもらったこと、インハイで優秀選手に入ったことが自分の中で大きな自信になったのは間違いありません」
努力の賜物だった。昨年はプレミアのメンバーにも入れず、選手権もスタンドから応援をしていた。だが、「厳しい競争があって、もしかしてずっとトップで出られないことも覚悟の上でここに来たので、ひたすら周りを見て学びながら、自分の長所である1対1の強さとか、セカンドボールの回収など守備の部分を磨くことに全力を尽くしました」と、チャンスが来ることを信じてひたすら努力を重ねた。
その中で指標となったのが2人の先輩だった。1人は現在、鹿島アントラーズのCBとしてプレーする関川郁万だ。
「小学生の時に関川選手が流経柏の2年生で選手権に出場していて、前橋育英との決勝戦を見て、一気に憧れの存在になったんです。関川選手が3年生になってからもずっと追いかけていて、あの気迫と闘志、対人能力の強さに憧れましたし、『僕も流経柏に入って選手権に出たい』と強く思うようになりました」
中学時代はCBからボランチにコンバートをされ、つなぎの面や攻守におけるポジショニングなどを学んだが、高校進学時にも関川と流経柏への憧れは薄れるどころか、どんどん強くなっていた。
「もう迷いは一切ありませんでした」と流経柏に入学をすると、CBのレベルの高さに衝撃を受けるも、「厳しい状況になることは最初から分かっていた」と覚悟を持った上で、どんな境遇でも「関川選手のようになりたい」と上だけを見てやり続けた。
その中で新たな指標となったのが、1学年上のCB佐藤夢真だ。佐藤は廣瀬よりも2cm低い173センチだが、ずば抜けたキャプテンシーと対人能力の強さを3年間でしっかりと磨き上げた。3年生の途中までセカンドチームにいたが、不断の努力で一気に頭角を現し、プレミアEAST後期から不動の存在となって、選手権でも大車輪の活躍を見せてチームを準優勝に導いた。
「僕も夢真さんもサイズがないぶん、工夫をしないとCBとして生き残っていけないと思うので、夢真さんの身体の当て方やタイミングの取り方などは近くで見て参考にして来ました。1個上に『小さくてもここまでできるんだ』という明確な指標を持つ選手がいたこと、その選手がとてつもなく努力をする人だということが、僕にとっては大きな励みと刺激になったと思っています」
今年、プレミアEAST開幕からスタメンの座を掴み、CBコンビを組むメンディーサイモン友や大徳剛矢の2年生とスムーズな連携を築いて、チームを最終ラインから支え続けた。そして、5位でリーグを戦い終え、残すは選手権のみとなった。
「メンディーや大徳という頼もしい2年生や、Jリーグ内定選手などいる中で、僕はひたすら自分の武器を出してチームに貢献をする。チームの勝利のために身体を張った守備をして、昨年果たせなかった全国優勝をしたいと思っています」
指標になった2人の偉大な先輩はいずれも準優勝と、後一歩で優勝まで届かなかった。だからこそ、感謝の気持ちを持って2人が果たせなかった夢を達成するために。廣瀬は闘争心を熱く燃やして高校最後の選手権に挑む。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















