森保監督がプラン変更を告白「一気に切り替わって」 新フェーズが一転…世界一へ「1番いい固め方」

年内最後の試合で、ボリビアに3-0の快勝
日本代表(FIFAランク19位)は11月18日、東京・国立競技場で行われたキリンチャレンジカップ2025でボリビア代表(同76位)と対戦し、3-0で勝利を収めた。日本代表を率いて国際Aマッチ100試合目となる一戦を勝利で飾った森保一監督は、来年の北中米W杯メンバーについて「直前まで固まらないかなという気持ちでいます」と明かした。
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3月20日のW杯アジア最終予選・バーレーン戦で本大会出場が決定。その後は6月の最終予選、7月のE-1選手権(韓国)では代表で出場機会の少なかった選手や新戦力を試した。そして、9月のメキシコ、アメリカと戦う米国遠征からは、メンバーを固めていく青写真を描いていた。
だが“怪我”でプランが狂った。DF町田浩樹の長期離脱をはじめ、復帰が遅れているDF伊藤洋輝など、特に守備陣に負傷者が相次いだ。
「W杯予選が終わって、9月からチームをだんだん固めていくという新たなフェーズかなと思っていました。ですが、怪我人であったり、まだまだ見たい選手がいたりと、一気に切り替わりました」
この切り替えの速さが森保監督の真骨頂だ。「ポリシーがないんです。自分があるのか、ないのか、自分でもわからない」と苦笑するが、常に考えに幅を持っているからこそ、ピンチでも柔軟に対応できる。
守備陣では9月の活動ではこれまで出場機会が少なかったDF渡辺剛が、10月ではDF鈴木淳之介らが台頭。中盤でも主将の遠藤航が負傷で不在だった10月には佐野海舟が存在感を発揮し、ブラジルに歴史的初勝利を挙げた。そして、今回のシリーズでは左手を骨折した守護神・鈴木彩艶が辞退する中、代わりに出場したGK早川友基が2試合連続無失点とアピールした。メンバーを固めるどころか、さらに候補リストは広がっている。
「より力のある選手、そして来年に向けて、成長を期待できる選手も含めて幅を広げながら、チーム戦術の浸透を図っていく。代表の戦力となる選手が少数しかいなければ、より固めることをやっていかないといけないですが、最後にコンディションがいい選手を選んで、一気にW杯直前で固めていくことが、今の日本代表としては1番いい固め方かなと思っています」
年内ラストゲームを終えて、来年はいよいよW杯イヤーとなる。次の代表活動は3月で、欧州遠征を行うプランもある。W杯本大会に向けて、着実に選手の力は上がっている。
「代表の戦力としてW杯の舞台で活躍し、世界一を目指せる、勝っていけるメンバーはたくさんの選手が候補。そこは全体的に上げながら、最後状態のいい選手、プラス、チーム一丸となって戦うために必要な選手を選んでいきたいかなと思います」
プランは大幅変更も、これこそがW杯優勝への最善策。森保ジャパンは確実に成長を遂げている。
(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)




















