シャドーで輝き…途中出場で最高評価 森保Jのボリビア戦17選手「パフォーマンス査定」

ボリビア戦の出場メンバー17選手を5段階査定…鎌田大地と中村敬斗が最高点
日本代表(FIFAランク19位)は11月18日、東京・国立競技場で行われたキリンチャレンジカップ2025でボリビア代表(同76位)と対戦し、3-0で勝利を収めた。森保一監督の国際Aマッチ通算100試合目、そして年内ラストマッチの一戦。出場した17選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大)
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◇ ◇ ◇
<GK>
■早川友基(鹿島アントラーズ)=★★★★☆
森保ジャパンでの出場3試合で、すべて無失点。危ない場面はほとんどなかったものの、相手からのプレッシャーを受けながらのキック精度も安定していた。ガーナ戦でのキックのフィーリングよりも「きょうの方がよかったです」。
<DF>
■瀬古歩夢(ル・アーブル)=★★★★☆
フランスでボランチとして活躍する持ち味を、森保ジャパンで発揮。3点目の起点となった縦パスはお見事。ウイングバックの前田とのコンビネーションも良く、互いの強みを生かせていた。守備でも相手にほぼ仕事をさせなかった。
■谷口彰悟(シント=トロイデン)=★★★★☆
10月シリーズでアキレス腱断裂から復帰し、ブラジル戦からは3試合連続でフル出場。3バックの真ん中として安定しているだけでなく、どの選手と組んでも変わらないパフォーマンス。頼れるペテランとして存在感を発揮している。
■板倉滉(アヤックス)=★★★☆☆
10月シリーズは怪我で辞退し、ガーナ戦の出番は無かったため、5試合ぶりの出場となった。大きなインパクトは残せなかったが、センターバックとしては無失点に抑えたことが重要。よりコンディションを上げることに期待したい。
<MF>
■遠藤航(リバプール)=★★★☆☆
キャプテンとしてピッチ全体を見渡して、ゲームをコントロールした。しかし、個人のパフォーマンスとしてはやや物足りない印象。ガーナ戦で活躍したMF佐野海舟が評価を高めているだけに、ポジション争いにも注目していきたい。
■鎌田大地(クリスタル・パレス)=★★★★★(→後半32分OUT)
久保の右からのふわりとしたクロスをドフリーで胸トラップし、左足で豪快に振り抜いた。相手ディフェンスの股下を抜き、ゴール右隅へと突き刺さる絶妙なコースだった。ゴールだけでなく、攻守ともに絶大な存在感を見せつけた。
■菅原由勢(ブレーメン)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
右シャドーの久保との連係で崩すシーンはあったが、前半でイエローカードを貰った影響もあってか、ハーフタイムで交代。小川への高速クロスはもう少しでアシストという場面だったが、相手GKの好セーブでクロスバーに阻まれた。
■前田大然(セルティック)=★★★☆☆(→後半37分OUT)
左ウイングバックで先発し、猛烈なスプリントでボールを奪うなど持ち味を発揮した。鎌田の1点目の場面でも、地味ながら嫌な動き。後半からチームとしてプレスがハマらなくなったこともあり、やや存在感が薄くなってしまった。
■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★★☆(→後半22分OUT)
小川のヘディングがクロスバーに嫌われた直前、競り合いでボールをつないでからのノールックパスで会場を沸かせた。アシストのクロスは、「速いボールだと、あそこからダイレクトは無理」だと判断。ふんわり浮き球を選択した。
■南野拓実(モナコ)=★★★☆☆(→後半22分OUT)
前半はブラジル戦と同様に、最前線までカバーするプレスで相手のミスを誘った。小川のヘディングがクロスバーに当たった跳ね返りを回収し、右足でゴールを狙ったが枠外に。後半はやや停滞した時間もあり、途中交代となった。
■堂安律(フランクフルト)=★★★★☆(←ハーフタイムIN)
右サイドでボールを持つと中村へとつなぎ、町野の2点目を演出。このパスに中村も「代表じゃないと出てこないですね」と賛辞を送った。非保持の際の素晴らしいポジショニングで、前線で相手ボールをカットするシーンもあった。
■町野修斗(ボルシアMG)=★★★★☆(←後半22分IN)
中村の折り返しに相手ディフェンダーに抑え込まれながらも詰めて、貴重な2点目をゲット。シャドーで起用となったが、久保が「ストライカーの動きでしたし、ああいったところは押し込みのときにすごく勉強になる」と絶賛した。
■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★★★(←後半22分IN)
途中出場ながら、マン・オブ・ザ・マッチと言ってもいい活躍。左シャドーで縦横無尽に動き、1ゴール1アシスト。ゴール前での落ち着きは、あまりに冷静だった。ウイングバックよりゴールに近いポジションで、持ち味を発揮した。
■藤田譲瑠チマ(ザンクト・パウリ)=★★★☆☆(←後半32分IN)
2試合連続での途中出場と、森保ジャパンにしっかりと定着してきた。出場時間が短かったこともあり、インパクトを残すような場面はあまりなかった。
■後藤啓介(シント=トロイデン)=出場時間短く採点なし(←後半37分IN)
初選出ながら2試合連続で途中出場。上田、町野とストライカーを並べた3トップは、オプションになりそうだ。前線への積極的な動き出しも好印象だった。
<FW>
■小川航基(NECナイメヘン)=★★★☆☆(→後半22分OUT)
菅原のクロスにニアから飛び込んでヘディングも、相手GKの好セーブにあってクロスバー直撃の不運。対人でも強さを見せつけた。その後は、チーム全体としてプレスがハマらない時間が増え、チャンスにあまり絡めず交代となった。
■上田綺世(フェイエノールト)=★★★★☆(←後半22分IN)
投入されて即チャンスを迎えるなど、格の違いを示した。瀬古の縦パスにボディフェイントを使って抜け出すと、フリーの中村へとつないでアシスト。オランダ得点ランクトップの実力は間違いなく、後は怪我なく本大会を迎えたい。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)




















