ボリビア監督が森保Jに敬意「非常に光栄」 Jでも指揮した“レジェンド”を追悼「変革もたらした」

ビジェガス監督が日本戦の前日会見に臨んだ
日本代表は11月18日に国際親善試合でボリビア代表と対戦する。現在のボリビア代表を率いるのは、オスカル・ビジェガス監督は、北中米ワールドカップ(W杯)予選7試合を終えた段階で、わずか勝ち点3しか取れていなかったチームを立て直すことに成功。南米予選で最終的に7位となり、大陸間プレーオフ進出まで導いた。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
日本戦の前日会見に臨んだビジェガス監督は「こうして日本と対戦できることは、非常に光栄なことです。この機会を通じて、私たちのレベルを高めたいと思っていますし、この後のプレーオフではアジアの国と対戦する可能性もあるので、そこに向けて準備をしたい。このキリンカップでの日本との対戦は、私たちにとって役立つ対戦になります」と、プレーオフを想定した試合になると言い、日本代表について分析したうえで印象を続けた。
「日本は本当に素晴らしい選手達が揃っていて、多くがヨーロッパの5大リーグ、もしくはオランダリーグでプレーしています。監督も2度目のW杯であり、長期間にわたってこのチームを作ってきています」と、日本代表の監督として通算100試合目を迎える森保一監督のチームを警戒した。
日本の印象を語った指揮官は、「話は変わりますが、この場をお借りして追悼の意を示したい」と切り出し、ボリビア代表を率いて1994年のアメリカW杯に出場し、1997年から98年にJリーグの横浜F・マリノスでも指揮を執った経験のあるスペイン人のハビエル・アスカルゴルタ氏の死を惜しんだ。
「ハビエル・アスカルゴルタ監督が亡くなりました。彼は97年から98年にかけて、ここ日本でも横浜マリノスを率いていました。ボリビアでは、代表チームを率いてW杯の出場を成し遂げたレジェンドとして、よく知られています。ボリビアのサッカーに大きな変革をもたらした人でした。彼の家族にお悔やみを申し上げるとともに、彼が残してくれたボリビアサッカーのレガシーを私たちが引き継がなければいけないと感じています」とコメントした。
生前にも付き合いがあり、ビジェガス監督の母が亡くなった際には「とても助けてくれた」というアスカルゴルタ氏がもたらしたものについて、「ボリビアのサッカー選手のメンタリティを変えてくれました。世界各国の代表と対等にやれるということを伝えてくれた監督です。彼がボリビアに残した有名なフレーズがあり、それは『サッカー選手のプレーは人生をどう生きたかで変わる。どうサッカーをするかで、人生の送り方も変わる』というものです。そうした言葉からも、多くのことを学びました。人間味のある監督で、ボリビアでは非常に愛された存在です」と、敬意を示した。
現在のボリビア代表は、そのアスカルゴルタ氏が率いて出場したアメリカ大会以来のW杯出場を目指している。「ボリビアと日本は13時間の時差もありますが、韓国で調整もできましたし、万全の状態で日本戦に臨めます」と語った指揮官は、ボリビアサッカーに大きな影響を与えたアスカルゴルタ氏の思いも受け継ぎ、明日の日本との試合を戦う。
(河合 拓 / Taku Kawai)




















