昌子源「監督、ビビっているのかな?」 指揮官の意外な姿…準決勝への警戒心「僕も結構速い」

昌子源が熊坂光希の意外な一面を話した【写真:徳原隆元】
昌子源が熊坂光希の意外な一面を話した【写真:徳原隆元】

昌子源が黒田剛監督が見せた一面を明かした

 FC町田ゼルビアは11月16日、天皇杯の準決勝でFC東京と対戦して2-0で勝利した。試合後の会見で、町田を率いる黒田剛監督は「国立競技場は青森山田時代を含めて何度も戦った場所。カップ戦の準決勝ではここで負けた記憶はありません」と青森山田時代から続く、スタジアムとの好相性に胸を張ったが、キャプテンのDF昌子源は1週間前のリーグ戦でFC東京に0-1で敗れた後、指揮官が意外に思える姿を見せていたことを明かした。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 青森山田高時代には、全国高校サッカー選手権で3度の優勝を達成するなど、カップ戦に強い印象のある黒田監督。しかし、リーグ戦でFC東京に敗れた後は、準決勝で対戦する相手への警戒心が極めて高かったようだ。

 その様子について昌子は「こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど」と前置きして「最初はちょっと、監督がビビっているのかなと思うくらいだった」と語った。黒田監督はFC東京のスピードあるアタッカー陣を警戒していたようで、「FC東京が速いのはメンバーを見たらわかる。裏への対応というか、一発のスピードを警戒していることを僕らに伝えてくるので。『なに、ビビってるんですか監督』と。『この前の試合も確かに1失点しましたが、裏一本で背後一本取られることありましたか?』って。あと『本気出せば僕らも速いんです』って」と笑った。

 そして「(望月)ヘンリー(海輝)は言わずもがな、僕も危ない時は結構、速い。カバーリングの瞬間とかは。イボ(ドレシェヴィッチ)も結構、速いですから。直接は言わなかったですが、『監督、ビビっているのかな?』と思った」と、先週のリーグ戦でFC東京に敗れた直後の黒田監督の様子を語った。

 その『ビビっているのかな』と思わせるほどの相手を警戒する姿勢もあってか、チームは対話を重ねて、この試合までに3日連続で1時間以上のミーティングを重ねたという。「そこからチームの話に入っていって、時間は別にして、すごく良いディスカッションができた」と昌子も振り返る。また、延長戦の前には黒田監督が「ここからは気持ちだ。魂だ」と選手達を鼓舞。昌子は「それを(林)幸多郎が体現してくれた」と、林の決勝点も指揮官の存在があったから決まった部分もあると語った。

 町田にとっては天皇杯で初の決勝進出となる。昌子は「やっぱり楽しまないと。この舞台に立ちたくても、立てないチーム、選手のほうがはるかに多い。それを代表して2チームが立てるのは光栄なこと。そこで何か迷ってプレーするのではなく、自分たちの良さを全力で神戸さんにぶつけたいなと思います」と、タイトルを懸けた大一番を前に楽しむことの重要性を説いた。

(河合 拓 / Taku Kawai)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング