ハーフタイムに監督から”雷”「ダメだ。戦え」 やり直しPKでキッカー指名「驚きは若干あった」

神戸の佐々木大樹【写真:産経新聞社】
神戸の佐々木大樹【写真:産経新聞社】

神戸FW佐々木大樹がPKを決めて勝利に貢献

 第105回天皇杯全日本サッカー選手権は11月16日に準決勝2試合が行われ、ヴィッセル神戸はサンフレッチェ広島が対戦し2-0で勝利を収め、連覇に王手をかけた。神戸FW佐々木大樹は後半に貴重な追加点となるPKを決めたが、ハーフタイムに吉田孝行監督から雷を落とされたと明かした。

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 広島戦ではエースのFW大迫勇也がベンチスタートとなったなか、佐々木が最前線に起用された。それでも広島の堅いディフェンス陣の前に空中戦ではほぼ全敗し、消えている時間も長かった。

「大樹にはハーフタイムに結構厳しく言って、『前半のパフォーマンスはダメだ。でも戦うことは誰でもできるから戦え。お前は必ず点取るから』と伝えた」と吉田監督が明かした。

 佐々木も「ずっと一緒に1年目からやってきてて、常に愛情を感じてやってきてた。その雷をここで落とす、落とさないは、タカさんなりに色々考えて言ってくれていると思う。今日に関しては雷が落ちるような前半だったと思うので、タカさんの期待に応えるという意味で後半は切り替えてやっていきました。今日はより(語気が)強かったかなと。でもそれぐらいの前半だったので、それ相応の怒られ方をしました」とロッカールームでの出来事を振り返った。

 そして「もう1回切り替えられました」と言及した通り佐々木は後半、最前線でタメを作るだけでなく、大迫が入ると左にポジションを変え躍動した。そして同24分にはPKを獲得すると大迫がキッカーを務めたが、広島GK大迫敬介にセーブされてしまう。

 しかし大迫敬の足が蹴る前に線を離れていたためやり直しとなり、キッカーが佐々木に変更となったが、「驚きは若干ありました。ベンチ見たら行けっていう感じだったんでありがたく受け止めました」とキッカー変更の経緯を説明した。

 PKのシーンでは直前に大迫勇が左に蹴って止められていたが、佐々木は全く同じコースに蹴り込んだ。

「『そこに蹴ろう』って蹴る前に思って蹴っただけなので、同じところに蹴ったという自分の中で感覚はなかった」とし、「決まるなっていう自信はありました。ゴール裏に神戸サポがいたのはちょっと安心しながら蹴れたのかなと。それは大きかった」

 神戸は1週間前に同じピッチでガンバ大阪とドローで終わり、この時点でリーグ3連覇の目標が消滅した形となったが、「すぐ切り替えて天皇杯獲るところだけ集中してやっていました」と触れ、タイトルを獲り続けることについて「単発で終わるのは簡単なことだと思うので、獲り続けてチームとしてこれを基準にしていかないと。そういう意味ではタイトルは獲り続けないとより良くなっていかないと思うので、そういうのは大事にしていきたいなと思います」と、ユースから育ったクラブでの3年連続タイトル獲得を誓った。

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