町田がクラブ初の天皇杯決勝へ 国立で東京対決…120分間の死闘、延長2ゴールでFC東京下す

町田がFC東京に勝利【写真:徳原隆元】
町田がFC東京に勝利【写真:徳原隆元】

町田が延長戦で2ゴールを奪った

 天皇杯は11月16日に準決勝の2試合を行い、国立競技場ではFC町田ゼルビアとFC東京が対戦した。1週間前のリーグ戦でも対戦していた両チーム。その時はFC東京が1-0で勝利していたが、この試合では延長戦の末に町田が2-0でリーグ戦の借りを返し、初の決勝進出を決めた。

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 8月の準々決勝から約3か月ぶりとなった一戦は、負ければ終わりのトーナメント戦ということもあって、どちらも手堅く試合を進める。互いに決定機がなかったなか、前半36分には町田が左サイドのMF相馬勇紀がDF長友佑都のマークを外してクロスを上げる。これをFWミチェル・デュークがヘッドで合わせたが、韓国代表に招集中のGKキム・スンギュに代わって先発出場したGK波多野豪がしっかりと抑えた。

 前半45分には中盤でボールの奪い合いを制した町田が、右サイドに攻撃を展開。受けた相馬がクロスを入れるとデュークがファーポスト際で合わせたが、わずかに左に外れて行き、前半は0-0のまま終了した。

 後半も堅い展開となり、FC東京は同16分に負傷離脱から復帰したFWマルセロ・ヒアンとMF野澤零温を投入する。町田も後半30分にFWオ・セフンとMFナ・サンホをピッチに送り出し、攻撃に変化を加えようとした。その町田は後半32分、左サイドから相馬がクロスを入れるとMF前寛之がエリア内で受けてシュートを打ったが枠を捉えられない。互いが勝つことよりも負けないことを意識したような試合は、どちらも譲らずに0-0のまま延長戦へ突入した。

 我慢比べとなった一戦で、延長前半3分にはFC東京が右サイドから長友のクロスからチャンスを作る。マルセロ・ヒアンの落としを受けたMF高宇洋がシュートを放ったが、大きく枠を外れた。FC東京がさらに2枚の交代を準備していた延長前半13分、町田はDF昌子源のロングボールにオ・セフンが競り勝つと、ゴール前に走り込んだMF林幸多郎がDFアレクサンダー・ショルツと競り合いながらもGK波多野の頭上を抜くゴールを右足で決めて先制ゴールを挙げた。

 延長後半には左サイドのCKフラッグ付近でボールを持ったナ・サンホがヒールパス。これを受けた相馬がポケットを取りマイナスのパスを出すと、最後はオ・セフンがGKのニアサイドを射抜き、勝利を決定的にする追加点を挙げた。町田は14年ぶりの決勝進出を目指したFC東京の反撃をしのぎきり、2-0で勝利。22日に行われる決勝戦進出を決めて、J1昇格以降の初タイトルに王手をかけた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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