頭部負傷の緊急事態「すぐ俺だなと」 アップなしで即投入…実行した「決めてやろう」

U-17日本代表の藤井翔大「ゴールを狙っていこうと考えて入りました」
U-17日本代表は11月15日、カタールで開催されているFIFA U-17ワールドカップのノックアウトステージ1回戦で、南アフリカを3-0で破った。前半途中から緊急出場のDF藤井翔大(横浜F・マリノスユース)が、完璧なヘディングでダメ押しの3点目。「ゴールを狙っていこうと考えて入りました」と明かした。
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DFメンディーサイモン友(流通経済大柏高)が頭部を負傷し、前半29分に交代というアクシデントが発生。呼ばれた藤井は、「ほぼアップなしでした。見た瞬間すぐ俺だなと思って、動き出したんですけど。試合はずっと見ていて、入ったらどうしようかなというのはずっと考えていました」とピッチへ入った。
スピードとフィジカルを生かした南アフリカの攻撃に手を焼く時間もあったが、前半を無失点で凌ぐ。「最初に入ったとき、スピード感とかまだ慣れない部分はちょっとありましたけど、最悪な形の入り方はしなくて済んだかなと思います」と振り返るように、無失点で抑えたことが後半の攻勢へとつながった。
後半3分にFW浅田大翔(横浜F・マリノス)のゴールで先制すると、同14分にはFW吉田湊海(鹿島アントラーズユース)が追加点。さらに同27分、日本は左コーナーキックのチャンスを得る。MF姫野誠(ジェフ千葉U-18)がボールを蹴ると、藤井はドフリー。ヘディングで叩きつけ「最高ですね」と笑顔を見せた。
相手ディフェンスとの駆け引きを制した結果、信じられないような完全なフリーに。「いつもだったらこれ外したらどうしようみたいな感じになってしまった部分もあったんですけど、今回は逆に決めてやろうという気持ちの方がすごく大きくて、もうボール見て当てるだけという形でしたね」と完璧に沈めた。
3バックの左に入ったが、「ゼロで抑えるというところを意識した部分はありますけど、自分としてはもっと勢いづかせていこうと攻撃の面で考えていました」と言うから驚きだ。「チーム全体として、ゴールを狙っていこうと考えて入りました」と思った通りに得点を奪い、「気持ちいいです」と振り返った。
この試合では浅田、藤井と横浜FM所属の2人が揃ってゴール。「マリノスのファンの方も見てくれている。来てくれて応援してくれているところもありますし、そういう応援してくれている人に向けて恩返しというか、感謝というところではすごく良かったかなと思います」。次の試合でも成長した姿を見せる。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



















