元J監督が挑む「最大の挑戦」 39年ぶりのW杯切符へ…母国メディアも注目「運命が決まる」

イラク代表監督のグラハム・アーノルド氏【写真:ロイター】
イラク代表監督のグラハム・アーノルド氏【写真:ロイター】

アーノルド監督は現役時代に広島でもプレー

 イラク代表は現地時間11月14日、2026年北中米ワールドカップ出場を懸けた大一番でアラブ首長国連邦(UAE)と対戦する。過去唯一の出場は1986年大会で、39年ぶりのW杯出場切符が懸かった重要な一戦となる。かつてJリーグのベガルタ仙台でも指揮を執ったグラハム・アーノルド監督の去就を左右する可能性があると、オーストラリアメディア「9News」が報じている。

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 アーノルド監督は現役時代、1997年からサンフレッチェ広島で2年間プレー。引退後の2014年にはベガルタ仙台でも指揮を執った。同メディアは「アーノルドはワールドカップ出場権を獲得するために何が必要かを正確に知っているが、イラクの39年間続いた出場権獲得の渇望を断ち切らなければならないというプレッシャーが新たな課題をもたらす」と現状を分析。オーストラリア代表監督として2022年大会でベスト16入りに導いた名将にとっても「これまでで最大の挑戦」と位置づけた。

 アジアプレーオフでB組に入ったイラクは、インドネシアに1-0で勝利し、続くサウジアラビアには0-0で引き分けた。総得点数で上回ったサウジアラビアが首位で本大会出場を決めたことにより、グループで2位に。A組2位のUAEと大陸間プレーオフ進出をかけたホーム&アウェーの2連戦に挑むことになった。

 UAEとの直接対決に勝利すれば、来年3月に予定されている大陸間プレーオフに進出できるが、そこではボリビア、パナマ、カメルーン、コスタリカなどとの厳しい戦いが待ち構える。

 アーノルドはオーストラリア代表時代にも2022年のカタール大会予選でUAEを2-1で破り、その後のプレーオフでペルーを撃破してW杯出場を果たした過去を持つ。「このポイントは、2022年にオーストラリア代表としてUAE戦でも同じ道を歩んだ元オーストラリア代表監督にとって、未知の領域ではない」と、過去の成功体験が今に生きる局面でもある。

 イラクは主力選手数名が負傷でチームを離脱するなど万全の状態ではない。ただUAEも今年3月にパウロ・ベント監督を解任するなど混乱があったことから、同メディアは「チームと準備する時間が限られていることを言い訳にすることはできない」と伝えた。

 現在アーノルドは暫定契約の下でイラク代表を指揮しており、「ワールドカップ出場権を獲得した場合、契約は2027年のアジアカップまで自動的に延長される」と伝えられている。まさに「運命が決まる」試合になるだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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