父親はフランスでプレー…遺伝は「間違いない」 186cm逸材が持参した“頭脳ゲーム”

U-17日本代表のメンディーサイモン友「UNOは頭も使わないといけないので」
U-17日本代表は11月8日、FIFA U-17ワールドカップが開催されているカタールのドーハでトレーニングを行った。DFメンディーサイモン友(流通経済大学付属柏高)は、0-0に終わったニューカレドニア戦にフル出場。試合後に落ち込んだと話すが、「明るいところをチームに見せないと」と練習を盛り上げた。
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初戦のモロッコ戦では、ベンチから勝利を見届けた。MF瀬口大翔のスーパーゴールには、「あんなに日本で騒がれるし、みんなから『エグいな』って言われて、めちゃくちゃ羨ましかったです」と羨望の眼差し。「次は自分が決めてヒーローになりたいですね」と話していたが、結果は0-0のドローに終わった。
3バックの右での出場だったが、チームで最もペナルティーエリアに侵入してチャンスを演出。しかし、無常にもゴールにはつながらず、「誰よりも自分がシュートを打っていて、でも誰よりもチャンスで外してしまった。1試合目に出られなかったということプラス、絶対に勝ちたかったので」と唇を噛んだ。
試合後には「誰よりも自分が落ち込んでいたと思う」と明かすが、8日の練習ではいつも以上にチームを盛り上げる姿が見られた。「自分の取り柄であるムードメーカーとか、明るいところをチームに見せないといけないと思ってたので、次の日の練習から明るく、きょうの練習も楽しくやりました」と語った。
このような大会で重要になってくるのは、やはりチームワーク。メンディーはカードゲーム「UNO」を持参し、「あまり話さない選手とかも出てきてしまうので」と交流の場を作る。「結局は一番仲のいいチームが絶対に勝てると自分は思っているので、そういうところで仲を深められたらと思います」と話す。
日本各地から選手が集まってくることもあって、それぞれの思っているルールが違うことも。そのなかでも自身が最も強いと言い、「野口(蓮斗)がめちゃくちゃズルしてくるんですけど。UNOは頭も使わないといけないので。バカに見えるんですけど、そういうところも意外と繊細にやっていますね」と笑う。
セネガルとギニアにルーツを持ちフランスでサッカーをしていた父と、日本人の母との間に生まれたメンディー。186センチの恵まれた体格は、その父から受け継いだのは「もう間違いないですね」と言う。「父さんは190くらいあって、姉ちゃんも180後半あるので。そういう面では感謝しています」と語る。
今大会では、「高体連なので、自分が高3のときにプロや海外のオファーの声がかかりたいので、そういう面でも自分が持ち味としているところをしっかり出して、アピールできたらなと思います」と意気込む。まずは9日のポルトガル戦でニューカレドニア戦の雪辱を果し、決勝トーナメント進出を掴みたい。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)




















