悔しさ溢れる10番「油断は一切してない」 シュート35本…応えられなかった「前は点を」

U-17日本代表・吉田湊海【写真:MEXSPORT/アフロ】
U-17日本代表・吉田湊海【写真:MEXSPORT/アフロ】

U-17日本代表の吉田湊海「焦りというのは後半の開始10分後くらいから見えた」

 U-17日本代表は11月6日、カタールで開催されているFIFA U-17ワールドカップの2戦目で、U-17ニューカレドニア代表と0-0で引き分けた。シュート35本と圧倒しながらも、まさかの無得点。背番号10のFW吉田湊海(鹿島アントラーズユース)は、「自分は本当に油断は一切してなかった」と悔しさを露わにした。

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 日本は初戦からDF藤井翔大(横浜F・マリノスユース)、MF川本大善(柏レイソルU-18)、吉田を除く8選手を変更。前半から日本が押し込む展開となったが、相手の身体能力を生かした守備を前に得点を奪えず。後半はさらに猛攻を仕掛けたがゴールは遠く、吉田は「本当に勝ちたかったです」と振り返った。

 この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された吉田だったが、試合後のミックスゾーンで出てきたのは反省の弁ばかり。後半のオーバーヘッドはクロスバーに弾かれ、「前半から何本もシュートを打って、後半にもチャンスがあったなかで決めきれなかったのが、自分の課題かなと思います」と語った。

 日本が一方的にボールをポゼッションする展開となり、「それが逆にやりづらいというか、自分たちはうまくいくと思ってしまった」と慎重に試合に入ってしまったことに言及。「そこでうまく点を取れなかったのが、自分たちの反省点かなと思います」と言う通り、相手の自信を深める結果となってしまった。

 5バックにさらに人数を増やして守る相手に対し、クラブ最年少記録の16歳9か月14日でトップチームデビューを果たした逸材も苦戦。「ドリブルしているときもゴール前を見ても、4、5人は常に立っているような状況が多かったので、そのなかでも点を決めていかないといけなかったのかなと思います」と話した。

 初戦でアフリカ王者のモロッコを破っての第2戦だったが、「自分は本当に油断は一切してなかったし、自分が点を取ってやるという気持ちで試合開始からやっていました」と吉田。しかし、どんどん時計の針が進んでいき、「焦りというのは後半の開始10分後くらいから見えたのかなと思います」と明かした。

 焦りで前がかりになっての敗戦だけは避けたい状況で、ピッチ上では「焦る必要はない」と互いに確認しあっていたという。さらに「後ろの選手がゼロで守ってくれているから、前は点を取ってきてほしい」と声をかけられたというが、「そこは本当に悔しい思いです」と後半25分に無念の交代となってしまった。

 勝てば決勝トーナメント進出だったが、9日のポルトガル戦に持ち越しとなった。「モロッコ戦はいい形で勝てて、きょうも内容的には絶対に勝てるという内容だったと思うんですけど、そういうところで勝っていかないといけないのかなと思います」。悔しい経験を糧に、さらなる強敵との戦いに備えていく。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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