U-17日本代表の廣山望監督「ビビるのではなくて『おもしれえ』と思うような集団に」

　U-17日本代表は11月6日、カタールで開催されているFIFA U-17ワールドカップの2戦目で、U-17ニューカレドニア代表と0-0で引き分けた。シュート35本と圧倒しながらも、まさかの無得点。廣山望監督は、「いろいろ含めてワールドカップの怖さとかおもしろさをきょうは噛み締めて」とこの一戦を総括した。

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　日本は初戦からDF藤井翔大（横浜F・マリノスユース）、MF川本大善（柏レイソルU-18）、FW吉田湊海（鹿島アントラーズユース）を除いた8選手をメンバー変更。前半から日本が押し込む展開となったが、相手の身体能力を生かした守備を前に得点を奪えず。後半はさらに猛攻を仕掛けたがゴールは遠かった。

　廣山監督は試合後、立ち上がりから綺麗に崩そうとしすぎたことが、「一番このゲームを難しくしたかな」と言及。「相手に固められて普段なかなか見ない景色のなかでプレー選択するというところで、こじ開けるような大胆さをなかなか発揮できなかった。相手の頑張りが最後は上回った」と試合を分析した。

　特に前半の攻撃については、「構えさせる前に仕掛けるとか、構えさせる前にカットインして打つとか、なかなかそういう1本目の勇気を持つのに時間かかったかな」と指摘。相手の守備がセットする前に崩せなかったことを悔やんだが、スペースの無いなかで「簡単ではなかったかもしれない」と振り返った。

　後半には相手のカウンターからミドルシュートが左ポストに直撃するシーンもあったが、「危ないシーンもありましたけど、この試合に関してはゼロに抑えたことが一番」と強調。敗戦を避けたことで次戦に敗れても決勝トーナメント進出の可能性は高く、「悔しい部分と勝ち点4を取れたのは大きい」とした。

　久保建英を擁した2017年のU-17日本代表も、同じニューカレドニアを相手に1-1のドローという結果だった。廣山監督は、「いろいろ含めてワールドカップの怖さとかおもしろさをきょうは噛み締めて、明日以降にビビるのではなくて『おもしれえ』と思うような集団にしていかないとなと思います」と語った。

　9日のポルトガル戦は、決勝トーナメント進出をかけた重要な一戦。「もうここから先はこの2試合の経験値で、みんな『これがワールドカップだよ』というのが分かったなかで、力を試せる相手が続くと思うので、まずは勝ち上がらないといけないんですけど相手に不足はないですね」と強い決意を滲ませた。