中国代表の監督不在に終止符 自国指導者に白羽の矢…母国報道「外国人監督を選出できなかった」

中国代表の新監督に就任したシャオ・ジャイ氏【写真:picture alliance/アフロ】
中国代表の新監督に就任したシャオ・ジャイ氏【写真:picture alliance/アフロ】

高額な有名監督、実績不足の無名監督…協会が外国人招聘を断念した背景

 サッカー中国代表の監督人事が現地時間11月5日に決着した。現地メディア「新浪」は、中国サッカー協会(CFA)が、中国スーパーリーグの青島西海岸で指揮を執る45歳の邵佳一(シャオ・ジャイ)氏を新監督として公式に発表したと報じている。代表チームは監督不在により、過去2回の国際Aマッチウィークで活動できず、11月の国際試合期間が迫るなかでの決定となった。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 中国代表は監督が不在の状態が続いていた。今回、CFAはこれまでの方針と異なり、外国人監督ではなく、国内の若手指導者である邵氏を抜擢するという決断を下した。邵氏は現役時代にドイツのブンデスリーガや2部リーグでプレーした経験を持つ。

 今回の人選について、現地ではその背景が分析されている。海外メディアは、CFAが外国人監督の招聘に至らなかった理由について「協会は適切な外国人監督を選出できなかった」と指摘。実績があり「有名であれば高額すぎ、無名であれば実績がない」というジレンマがあったと分析されている。

 適任な外国人指導者が見つからない状況を受け、協会は別のアプローチを取ったという。同メディアは「中国男子バスケットボール代表チームの選択を模倣し、本土の若手監督を選ぶ」という方針に切り替えた、と伝えている。国内の事情をよく知り、意欲のある若手指導者にチームの再建を託す形となった。

 現地では、過去にマルチェロ・リッピ氏やホセ・アントニオ・カマーチョ氏といった世界的な名将が指揮を執っても結果が出なかった経緯がある。そのため、高額な契約金を費やすよりも、国内の意欲的な指導者に任せるべきだという意見も浮上していた。邵新監督には「2030年W杯を目指し、4年間はじっくりと指揮を任せるべきだ」といった期待も寄せられていると報じられている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング