日本代表FWは「30点いける」 得点ランク独走の11戦13G…代表OB仰天「もう止まらない」

【専門家の目|ハーフナー・マイク】上田綺世が2ゴールで好調をキープ
オランダ1部フェイエノールトの日本代表FW上田綺世は現地時間11月1日、エールディヴィジ第11節FCフォレンダム戦に先発出場し、2得点を決めて3-1の勝利を導いた。リーグ戦11試合で13得点に到達したストライカーについて、ヴァンフォーレ甲府などで活躍し、オランダ1部リーグで通算51得点を挙げた元日本代表FWハーフナー・マイク氏が「怪我しない限りはもう止まらないんじゃないかなと思います」と期待を寄せている。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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日本代表エースの勢いが止まらない。今季クラブでも代表でも得点を量産している上田がフォレンダム戦でも爆発。前半19分に折り返しから右足のボレーで先制点をマークすると、2-1で迎えた後半44分にはセットプレーから打点の高い豪快なヘディングシュートを決めた。
「1点目目の前に1回ポストに当てて、この試合に関してはチャンスがいっぱいあるけど入らない日だったんですよね。FWはそういう日もある。でも、その中で2点取れるのは相当状態もいいし、キレもいいだろうし、ポジショニングが本当いいなと思います」と、FW目線で解説をしている。
さらに「フェイエノールトの選手たちも試合を重ねるごとに彼を簡単に見つけるようになって彼も多くの点を取っているので、彼が怪我しない限りはもう止まらないんじゃないかなと思います」と、さらなるゴール量産を予想する。
上田は今季4試合目の複数得点で通算13得点となり、2位に5点差をつけて得点ランキングトップを独走している。期待するのはハーフナー氏自身が持つオランダリーグ日本人最多の16得点を超えること、そして日本人初の得点王のタイトル獲得だ。
「前半戦だけで抜くんじゃないかなと。それぐらい思いっきり抜いてくれた方がありがたいというか。なんかギリギリで抜かれると悔しい感じはあるので(笑)。これだけばんばん点を取れたらシーズン30点ぐらいいけると思いますし、本当にコンディションを崩さずにいってほしい。相手もこれだけ調子いいと狙ってくることもあるので、そこも気をつけながら怪我しないようにシーズン通してやったら、本当に30点ぐらい取れると思う」
得点ランク2位のPSVアイントホーフェンMFイスマエル・サイバリとは5ゴール差あるが、「上位のチームからもどんどん点取ってほしい」と触れ、「下位のチームから毎回複数取れると思う。今チームメイトともマッチしてるからこのままいってほしいですね」と、得点王への期待を寄せた。
これだけ結果を残していると去就も気になるところだが、ハーフナー氏は「今季は多分残るでしょう」と言及。「状態良くW杯に入れるし、得点王を取ったらシーズンオフのオファーも変わってくるだろうし期待しかないですね」と、来年迎えるW杯後の移籍を推奨している。果たして今季どこまでの数字を上田が残すのか注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)

ハーフナー・マイク
ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。





















