完全アウェーに「声が出なく」 米国育ち日本代表…好セーブ導いた「彩艶選手の映像」

U-17日本代表・村松秀司【写真:アフロ】
U-17日本代表・村松秀司【写真:アフロ】

U-17日本代表の村松秀司「このエンブレムをリプレゼントしたかったです」

 U-17日本代表は11月3日、カタールで開幕したFIFA U-17ワールドカップの初戦で、U-17モロッコ代表に2-0で勝利を収めた。キャプテンとしてクリーンシートに貢献したGK村松秀司(ロサンゼルスFC)は、「もう分からないです。アドレナリンが試合中ありすぎて」と細かいプレーを覚えていないと明かした。

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 欧州クラブのアカデミー育ちも多いアフリカ王者との一戦。前半序盤は左サイドから押し込まれる展開となるなか、前半9分にはミドルシュートを村松が好セーブで凌いだ。スコアレスで迎えた後半12分にFW浅田大翔のアシストからMF瀬口大翔が先制点を奪うと、後半アディショナルタイムに追加点。2-0で快勝した。

 今大会では唯一の海外組となる村松は、アメリカで生まれ育った。だからこそ、「このエンブレムをリプレゼントしたかったです」と日本への特別な思いを持つ。「もう分からないです。アドレナリンが試合中ありすぎて、自分のプレーとか考える時間がなくて、ただチームのために集中しました」と振り返る。

 試合後のミックスゾーンでも、「アドレナリン入っていて、あまり考えすぎないことも大事だと思った」とまだまだ興奮が収まらない様子。「俺がちょっとやばいとなった瞬間、(藤田)明日翔とか(藤井)翔太とかアントニ(元砂晏翔仁ウデンバ)が俺の助けに来たので、本当にありがたいです」と感謝した。

 モロッコの大応援団が押し寄せ、完全アウェーの雰囲気に「アメリカの試合はああいうファンとか全然来ないので、ちょっと慣れていなかったです」と戸惑いも。なかなか声も届かない状況で、「ちょっと声がだんだん出なくなってきて、しょうがないんですけどもディフェンスラインに任せました」と明かした。

 前半9分の好セーブは、A代表のGK鈴木彩艶(パルマ)を彷彿とさせるものだったが、「彩艶選手の映像を観てきました」とイメージ通り。覚えていないプレーは、「ちょっと試合映像を見て、思い出したいと思います」と冷静になってから分析する。異色の経歴のキャプテンが、次戦以降も日本を勝利へと導く。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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