観客席から挑発「乗ったらあかんな」 17歳の衝撃ミドル…カタールで“1年前の再現”

U-17日本代表・瀬口大翔【写真:アフロ】
U-17日本代表・瀬口大翔【写真:アフロ】

U-17日本代表の瀬口大翔が決勝ゴール、人生で「1番ですね、ほんまに」

 U-17日本代表は11月3日、カタールで開幕したFIFA U-17ワールドカップ初戦で、U-17モロッコ代表に2-0で勝利した。後半12分に強烈な先制ゴールを決めたMF瀬口大翔(ヴィッセル神戸U-18)は、「そこしかないというところにボールが来て、そこしかないというところにシュートを打てました」と振り返った。

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 アフリカ王者のモロッコに前半は押し込まれる展開が続いたが、膠着した展開を破ったのが瀬口だった。後半12分、FW浅田大翔(横浜F・マリノス)のスルーパスを受け、左サイドから入り込んで右足一閃。衝撃的なミドルシュートで先制ゴールを奪うと、後半ATにも追加点を奪った日本が白星発進に成功した。

 瀬口は自身のゴールについて、「浅田がボールを持ったときに自分が上がっていけというのは、代表のミーティングでけっこう言われていたので。そこに走っていったら良いボールが来た」とチームとして狙いがあったことを明かした。世界を驚かせる一撃に、人生で「1番ですね、ほんまに」と笑顔を見せた。

 今季は神戸のトップチームの練習に参加し、「そこでけっこう練習していた形だったので、それがゴールにつながって良かったなと思います」と成果が実った。「ほんまにあの形をずっと練習していて、そこしかないというところにボールが来て、そこしかないというところにシュートを打てました」と話した。

 前半は右サイドでの守備に追われたが、「藤井翔太(横浜F・マリノスユース)が助けてくれたので。その分、自分はちょっと守備がダメでキツい時間もあったんですけど、味方に助けられてなんとかやっていけたなと思います」と振り返る。その際、観客席を埋め尽くしたモロッコのファンの洗礼を受けた。

「なんか『セグチ、セグチ』って言っている声は聞こえたんですけど、挑発に乗ったらあかんなと思ったので、聞かないようにしていました。どうすればいいか分からなくて、ちょっとニコっとして返しました。あっちの人が何を言ってるか分からないので、何の気にもかけずに普通に受け流したって感じです」

 約1年前の昨年10月27日、同じアスパイア・ゾーンの隣のピッチで行われたU17アジア杯予選のカタール戦でもゴールを決めていた瀬口。「覚えていないですけど」と言いながらも、「それも何か意味があったのかなと思うゴールになりました」と語る。相性の良いカタールの地で、さらなる爆発に期待がかかる。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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