細谷真大が決意「ここで取らないといけない」 継承する「9」の意志…決勝で「同じ景色を見せたい」

細谷真大が決勝戦に向けて意気込みをh成した【写真:徳原隆元】
細谷真大が決勝戦に向けて意気込みをh成した【写真:徳原隆元】

柏のエース・細谷真大がタイトルへの意欲を見せた

 国立競技場での決勝となると、柏レイソルの選手たちには少しイヤな印象があるかもしれない。2020シーズンはルヴァンカップでFC東京に1-2で敗れ、2023シーズンには天皇杯決勝で川崎フロンターレに0-0でもつれたPK戦の末に7-8で敗れたからだ。

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 試合前日会見で今季の柏の大躍進の立役者となったリカルド・ロドリゲス監督は、「個で違いを出せる選手が、拮抗した試合を決めるかもしれない」と予見したが、そんな個で違いを出せる柏の選手の有力候補が日本代表FW細谷真大だ。

 国立での前日練習を終えた細谷は「普段通り来ていますし、前日練習も良いイメージでできたと思います。(国立の舞台は)特に(感じることはなく)、でかいスタジアムだなと思います。緊張感もなく、いつも通り」と語ったが、あと一歩に迫ったタイトル奪取については「最近(タイトルを)取れていない。自分たちは今年2冠取れるチャンスがあるので、しっかりまず1冠を取ってリーグ戦に良い勢いを持っていけたらなと思います」と、自身3度目となる国立決勝で2013年のナビスコ杯(当時)以来の悲願を達成したいと語った。

 広島とは今シーズン、リーグ戦2試合で2引き分け。強固な守備陣には日本代表歴もある選手たちが顔をそろえる。「前には強いと思いますし、高さもある。対人能力も強いと思うので、その裏のところは常に狙っていきたい。個の部分は自分自身の強みでもあると思うし、個で剥がせるのが自分の特徴だし、そこで違いを出したいし、試合を決定づける得点を挙げたいと思います」と、指揮官の期待に応え、個の力を出すことに闘志を燃やした。

 準決勝の川崎戦では初戦を1-3で落としながらも、第2戦で4-1とひっくり返した。大会の歴史に残る大逆転劇だったが、「ここで勝たないと準決勝も何の意味もないと思っているので、しっかり準決勝の勢いを乗せて決勝に勝てたらと思います」と、決意を語った。

 この試合には故・工藤壮人氏のご子息がレフェリーエスコートを務める。柏の下部組織の先輩がつけていた「9番」を引き継ぐ細谷は、「ここで(点を)取らないといけないと思っています。背番号的にもそうですし、しっかり9番が勝たせられるような仕事をしたい」と言い、「(サポーターにも工藤氏が見せたのと)同じ景色を見せたい」と、クラブの最後のタイトルとなった2013年のタイトルをもたらしてMVPに輝いた9番に並ぶ活躍を誓っている。

 昨季、J1残留争いに巻き込まれたところから大きく変わった柏。2度続いている国立での決勝での苦い記憶を払拭させるためにも、細谷はゴールを目指す。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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