途中出場わずか37秒で退場「腕を突き出した」 監督は激怒「決してレッドカードではない」

ヘタフェのアラン・ニョム(写真は昨シーズン)【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】
ヘタフェのアラン・ニョム(写真は昨シーズン)【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】

ヘタフェDFアラン・ニョムがヴィニシウスを倒し退場

 スペイン1部ヘタフェは現地時間10月19日、ラ・リーガ第9節でレアル・マドリードと対戦し0-1で敗れた。この試合でヘタフェDFアラン・ニョムが交代出場からわずか37秒で退場処分となり、大きな混乱を招いた。英紙「ザ・サン」は、元プレミアリーグのベテランDFが引き起こした騒動を「試合は急速にカオスと化した」と報じている。

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 問題の場面は、0-0で迎えた残り時間13分強という終盤に訪れた。かつてワトフォードでプレーしたキコ・フェメニアに代わり、同じく元ワトフォードやWBA(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン)でプレーしたニョムがピッチに投入された。

 ニョムは投入直後、レアル・マドリードのFWヴィニシウス・ジュニオールと対峙。ブラジル代表FWがオフ・ザ・ボールの動きでニョムを抜き去ろうとした瞬間、ニョムは腕で抑え込むように進路を塞ぐと、これに接触したヴィニシウスは地面に激しく倒れ込み、痛みに転げ回った。

 主審は即座にニョムの元へ駆け寄り、レッドカードを提示。ニョムは無実を主張したが判定は覆らず、この決定に激怒したヘタフェの控え選手数人が「ピッチになだれ込み、主審に詰め寄るというカオスな光景が広がった」と、同メディアはピッチサイドの混乱ぶりを伝えている。また、「不器用に腕を突き出した」とニョムのプレーにも言及した。

 この直後には、MFジュード・ベリンガムとヘタフェのホセ・ボルダラス監督が口論を繰り広げる場面もあった。試合後、ボルダラス監督はヴィニシウスが先に「『良い交代だ!良いサブだ!』と言いに来た」と挑発があったことを明かしている。

 ボルダラス監督は、ニョムの退場判定についても「ヴィニシウスがシミュレーションした。決してレッドカードではない」と強く反論。ニョムの腕はヴィニシウスの顔ではなく胸に当たっていたため、スタジアムの多くはVARが介入すると予想していたという。

 しかし、VARの介入はなく試合は再開。すると「そのわずか数秒後にキリアン・エムバペが試合唯一のゴールを決め、ヘタフェをさらに罰した」と報じられた。ヘタフェはその後、アレックス・サンクリスも2枚目のイエローカードで退場となり、9人で試合を終えることとなった。

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