元Jクラブ監督が欧州上陸へ 後任探し難航で白羽の矢…現地報道「複数年契約で大筋合意」

上海海港を率いるケヴィン・マスカット監督【写真:アフロスポーツ】
上海海港を率いるケヴィン・マスカット監督【写真:アフロスポーツ】

スコットランド1部レンジャーズの新監督にマスカット氏が就任へ

 中国1部・上海海港を率いるケヴィン・マスカット監督が、スコットランド1部レンジャーズの新監督に就任することで合意した。スコットランド紙「デイリー・レコード」は、過去48時間で交渉が成功裏に終わり、「複数年契約で大筋合意に至った」と報じている。レンジャーズは今後、上海海港側と補償金についての話し合いに入るという。

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 52歳の指揮官がグラスゴーへ渡るのは、中国スーパーリーグが閉幕する来月(11月)以降になる見込みだ。マスカット監督は現在、上海海港をリーグ首位に導いており、「彼らをもう一つのタイトルに導きたい」意向を持っていると伝えられている。このため、中国でのシーズン終了まで任務をまっとうする形となる。

 マスカット監督は新天地スコットランドへ、現在上海海港でともにするコーチ陣を連れて行くと見られている。アシスタントコーチのロス・アロイージ氏とヴィンス・レラード氏が、マスカット監督のチームに加わる見込みだ。さらに、元スコットランド代表のニール・マッキャン氏も、アイブロックス(レンジャーズの本拠地)のコーチ陣で主要な役割を担うと報じられた。

 マスカット監督が中国でのシーズンを終えるまで、ニール・マッキャン氏が暫定的にチームの指揮を執る可能性も指摘されている。一方、レンジャーズのU-19コーチであるスティーブン・スミス氏が、今週末のプレミアシップ、ダンディー・ユナイテッド戦の指揮を執ることも決まっている。

 マスカット監督の就任決定は、レンジャーズの理事会にとって大きな安堵となるだろう。彼らはインターナショナルブレイク前にラッセル・マーティン監督を解任して以来、後任を探していた。スティーブン・ジェラード氏やダニー・ロール氏とも会談したが、理事会が最終決定を下す前に両名とも辞退していた。

 レンジャーズの上層部は、サポーターを団結させられる経験豊富な指揮官を望んでおり、マスカット監督に白羽の矢が立った。元オーストラリア代表の同監督は、母国、日本(横浜F・マリノス)、そして中国でリーグ優勝を果たした実績を持つ。また、2002-03シーズンにはアレックス・マクリーシュ監督の下、選手としてレンジャーズで1シーズンプレーした経験もある。また、レンジャーズのライバルクラブのセルティックには、かつて横浜FMで共闘したFW前田大然がおり、教え子と対戦する可能性が高まっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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