Jリーグと欧州の差「日本の方が技術高い」 助っ人が実感「もう少しゲームコントロールを」

浦和FWイサークが取材対応
浦和レッズは10月14日に公開トレーニングを実施。8月末に加入した元スウェーデン代表FWイサーク・キーセ・テリンは、Jリーグについて「どのチームが勝ってもおかしくないような全体像がリーグにあると思う」としつつ、ゲームコントロールの大切さも指摘した。
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イサークは9月7日のルヴァンカップ準々決勝第2戦、川崎フロンターレ戦でデビューしていきなりゴールを決めた。その後はリーグ戦への出場も続き、10月4日のヴィッセル神戸戦ではセットプレーからヘディングで決勝ゴールを決めている。190センチの長身を生かしたボールキープも巧みで持ち味を出しているが、加入にあたって「個の技術、個人戦術がスウェーデンと違うと思います。スウェーデンの方が戦術的で、日本の方が技術は高いと思います」という予想を話していた。
試合へ出場するようになって1か月ほどで、その印象が変わったかどうかについてイサークは「予想していたような感じですね」としたうえで、「もう少しゲームをコントロールをする部分を様々なチームが持っているかなと思っていましたが、それよりもどちらに決着がつくか分かりづらいような流れが多いリーグですね。ゲームがオープンですし、どのチームが勝ってもおかしくないような全体像がリーグにあると思います」と話す。
もちろん、どう転ぶか分からない試合が多いことはリーグが持つ魅力の1つかもしれない。一方で、安定して成績を残していくには、コントロールする部分がもう少し必要という見方もあるだろう。イサークは浦和の選手であることを前提に、ゲームコントロールという要素について触れた。
「例えばボールをキープして相手を走らせ、そのような流れを作ってから攻撃を仕掛けるようなこともそうですね。そして、選手たちがいつ、どのタイミングで攻撃するかの理解度になってくると思います。もちろんサッカーは難しいスポーツですし、スペースがあれば攻撃を仕掛けたくなるでしょう。ただし、スイッチを入れたらどうにかなるというより、全体の経験としてコントロールする部分があります。全体像を見れば、ゲームコントロールのためにはボールを持つ時間も必要ですね」
9月のゲームで浦和はゴール前のチャンスこそ多かったが得点力を欠いた側面がある。イサークは、ゴール前にもう少し人数を掛けることの重要性を話す一方で「我々はどちらかと言えば守備的なチームなので、その人数を掛ける部分は要求度の高いものですね」と、現状について触れた。
今週末はJ1残留争いに苦しむ横浜F・マリノスとのアウェーゲームが待つ。本領発揮を始めたストライカーは「相手は人生を懸けてきますから、簡単ではないでしょう。自信を持ってドミネート(支配)することができれば相手にとって難しくなりますから、モチベーションを高く持って勝つためのベストを尽くしたい」と話していた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)













