東京23区初のJ目指すも…首位→13位に転落 チラつく降格に指揮官「責任を感じている」

新宿の北嶋秀朗監督「勝たせてあげられないところに責任を感じている」
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JFLのクリアソン新宿が、何とか勝ち点1を手にした。ホームの味の素フィールド西が丘にアトレチコ鈴鹿を迎えた新宿は攻め込みながらもゴールが奪えず、後半18分に先制される苦しい試合展開。北嶋秀朗監督の好采配で終了間際に同点ゴールを決めて1-1で引き分けたが、勝ち点20の暫定13位と厳しい状況は変わらなかった。
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東京23区から初のJリーグ入りを目指す新宿が苦しんでいる。チャンスは何度もあった。「狙っていることはできたし、スペースも見えていた。攻撃の再現性もあった」と北嶋監督。しかし、シュートミスや相手の捨て身のブロックで得点は生まれなかった。
嫌な展開で先制を許した。後半18分、「失点するとしたらああいう形だとは話していた」と北嶋監督が言う通り、自陣ゴール前の混戦から最後は相手DF庄司景翔に決められた。その後は同点ゴールを狙いながら攻め手を欠き、なかなか追いつけなかった。
後半35分までに5人の選手を交代出場させたが、ゴールへの糸口がつかめない。「交代で入ったメンバーがリズムに乗り切れず、ボールが回っていなかった。だから、攻撃の設計を変えた」と北嶋監督。前線に上げたDF坂本修佑にボールを入れ、セカンドボールを拾って攻めるシステムに変更した。
これが鈴鹿守備陣の混乱を招き、5分あったアディショナルタイム2分にエリア外からMF池谷友基が左足でシュート。これがゴール左上に決まって同点に追いついた。その後も攻め込んだものの逆転ゴールは生まれず。それでも前節に続く連敗を免れ、勝ち点1差の鈴鹿と引き分けて離されずに済んだ。
リーグ戦序盤こそ白星先行で一時は首位に立ったが、5月以降失速。第9節から中断前の第18節まで10試合連続ノーゴールの3分け7敗で順位を急降下させた。中断明けの第19節からは3試合連続の得点で浮上のきっかけをつかみかけているところ。「選手たちはよくやってくれているし、一つも手を抜いたところはない。勝たせてあげられないところに責任を感じている」と北嶋監督は神妙に話した。
「思った通りの試合展開になっている。思った通りにストーリーが進む」と北嶋監督は話したが、それが勝利につながっていないのも事実。「勝ちにつながるようなサッカーをどうやっていくのか。そこを突き詰めていきたい」。地域リーグ降格さえチラつく状況から脱するために、北嶋監督は再浮上を目指して言った。
(荻島弘一/ Hirokazu Ogishima)
荻島弘一
おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。




















