人種差別被害を訴え退場のムンタリ 非難の声を受けセリエAが出場停止処分を撤回

事態を重く見たイタリア連盟が撤回を発表し、リーグ側も同意

 ペスカーラの元ガーナ代表MFサリー・ムンタリは試合中に人種差別的な野次を受けたことに猛抗議しながら、主審には認められず退場処分と1試合の出場停止と処分を下されていたが、この処分が撤回されることになった。英公共放送「BBC」が報じている。

 4月30日に行われたセリエA第30節カリアリ戦で、ムンタリは人種差別的な野次を受けたことに抗議。しかし、主審に認められずに警告を受けた。さらに試合終了間際には、自らピッチを去り、2度目の警告で退場処分となっていた。リーグからは通常通りに1試合の出場停止も下されるという非情な決定に対して、ストライキを起こすべきなど非難の声が挙がっていた。

 しかし、事態を重く見たイタリアサッカー連盟は、ムンタリのケースでは出場停止処分を撤回することを発表した。当初は出場停止処分を科すと判断していたリーグ側もこれに同意。32歳のMFは、これで7日に行われる本拠地クロトーネ戦に出場可能となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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