伊サッカー連盟アドバイザー、人種差別問題でイメージとブランド悪化を断言…ストライキ提案

主審は「話を聞くべきだった」と断罪

 英国出身の元オリンピック選手のメイ氏は、2014年から人種差別撤廃のためにイタリアサッカー連盟でアドバイザーを務めている。

「私はこの事態に不満を持ち、ショックを受けている。自分がその立場に立たされたら、どうするだろうか。私が協会に所属していなければ……ちょっと待って、ここからどうするべきなのかと言うだろう。連帯を示すために、選手全員はそれを検討すべきだろうね」

 メイ氏は選手にストライキを提案している。リーグ側は人種差別的な野次を飛ばした人数を理由に処分撤回に至らなかったが、メイ氏は「スタンドの1人だろうが、100人だろうが関係ない。人種差別のチャントはすべきではない」と指摘。そして、今回の騒動を大きくしたダニエレ・ミネッリ主審については「試合を止めて、話を聞くべきだった」と断罪している。

 人種差別問題の根強いイタリアでは、サポーターによるチャントが社会問題に発展している。

「フットボールは世界的なスポーツ。イタリアサッカー連盟の会長に私はこう言った。こんな事件はイタリアサッカーのイメージに何の役にも立たない」とメイ氏は怒りを爆発させていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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