J1デビューは「緊張で吐きそう」 異例のコール変更も…個人昇格→即決勝弾に「自分で持ってるなと」

谷村海那がJ1デビュー戦を振り返った【写真:Noriko NAGANO】
谷村海那がJ1デビュー戦を振り返った【写真:Noriko NAGANO】

FW谷村海那はデビュー戦で決勝弾

 横浜F・マリノスは7月20日、J1リーグ第24節で名古屋グランパスと対戦し、3-0で勝利した。この試合でチームの先制点を決めたのは、今夏J2・いわきFCから加入したFW谷村海那だった。試合後の取材対応で「自分で持ってるなと思いました」とJ1デビュー戦即ゴールの試合を振り返った。

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 現在27歳の谷村は国士舘大学を卒業後、2020年に当時JFLのいわきFCへ加入。以降、クラブのJ3、J2昇格に大きく貢献してきた。昨年にはJ2で38試合18得点を挙げ、得点ランキング2位タイとなり、J2ベストイレブンにも選出された。今季も22試合で8得点を記録し、チームの得点源として活躍していた。

 そして今月6日、横浜FMに引き抜かれる形で完全移籍を果たした。J1デビュー戦となった名古屋戦で早速スタメン出場すると0-0の前半35分、コーナーキックからの流れで、DFジェイソン・キニョーネスが頭で折り返したボールに反応。少し打点の高く難しいボールだったが左足で流し込み、デビュー戦で即ゴールを決めてみせた。

 チームは前半終了間際にも追加点を奪い、後半のピンチをしのぎ切り、終了間際にはだめ押し弾が決まり、3-0で勝利を収めた。谷村のゴールが決勝となったなか、試合後の取材対応で「(試合前は)緊張してだいぶ吐きそうでした」としつつも「徐々にプレーしていって慣れてきました」と振り返った

 ゴールシーンではオフサイドの可能性と、ファールの可能性がありVARで確認されていたが、「なんかオフサイドのVARじゃなくてファウルの方が(ビジョンに映っていた)んで、ファウルはないだろうって信じてました」と、待っている間もゴールを確信していた。

 周りからもゴールを盛大に祝福され、スタジアムも鳴り物や横断幕がないなかでも大声援が送られた。最初は「谷村」コールだったが、試合の途中から「海那」コールへと変わり、「海那の方がありがたいですね」と触れ、「経験したことないような場所だったので、本当にもうこういう場所でプレーできることを感謝していきたいと思います」と感謝の言葉を口にした。

 最後には初のJ1の舞台となったなか、「やれる部分もあったけど、やれない部分の方が多かったんで、自分でドリブルで運んでいくところだったり、そういうのを増やしていけたらもっとゴールを増やせるのかなと思います」と先を見据えた。上々のデビューを飾った27歳ストライカーのさらなるゴール奪取に期待が高まる一夜となった。

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