欧州組に割って入る選手も? 英記者絶賛「さらなるチャンスを手にするかも」…韓国戦を採点

英記者が韓国戦のスタメンを採点【写真:徳原隆元】
英記者が韓国戦のスタメンを採点【写真:徳原隆元】

韓国戦に先発した日本代表の先発11人を10点満点で評価

 日本代表は7月15日、韓国で開催されているEAFF E-1サッカー選手権で、地元の韓国代表を破って2連覇を果たした。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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日本代表の韓国戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■大迫敬介 7.5
 このE-1選手権で最もタフなゲームと予想された試合で森保始め監督が彼を起用したことに驚きはなかった。ゴール前で信頼できる存在。終盤にイ・ホジェのシュートを素晴らしいセーブで防ぎ、韓国をシャットアウトした。

■安藤智哉 7.5
 最終ラインで韓国の突破を防ぐ非常に堅実なパフォーマンス。センターバックながら攻撃でも脅威に。前半、シュートは枠外に外れたが、危険なポジションに入り込むいいプレーがあった。

■荒木隼人 7
 3バックをうまく統率し、守備で効果的な働きを見せた。韓国のチャンスは限られたものだったが、それらを潰す役割をしっかりと果たした。

■古賀太陽 7
 またしても冷静なプレー。クリーンシートを達成しただけでなく、韓国にほとんど攻撃のシーンを作らせず、大迫まで仕事を回さなかった。

■望月ヘンリー海輝 7
 中国戦のような華々しさこそなかったが、力強いパフォーマンス。彼のアスリート能力は日本にとって価値のあるもの。監督からの評価に値する出来だった。

■稲垣祥 7
 この試合が日本にとって最も厳しい試練であったことは明らかで、中盤で多くの働きを求められることになった。優れた理解力を生かし、川辺駿とともに日本の中盤をうまくコントロールした。

■川辺駿 7
 中盤センターで規律正しく、懸命なパフォーマンス。稲垣とお互いのことをよく理解し合い、堅実な土台を築いた。

■相馬勇紀 7.5
 身長は高くないが、それを補って余りあるインパクトを残した。小柄なウインガーは日本にとって必要不可欠な選手で、この試合唯一生まれたジャーメイン良のゴールをアシストした。左サイドで脅威になり続け、守備でもハードワークしていた。

■ジャーメイン良 7.5
 序盤の得点で日本に勝利とタイトルをもたらした。代表3試合で5得点は驚異的な記録。森保監督は前線にさらなる得点力を求めるなかで、さらなるチャンスを手にすることができるかもしれない。

■宮代大聖 6.5
 比較的静かな夜。ヴィッセル神戸の男は65分間の出場で、十分なインパクトは残せなかった。ファイナルサードで相手の脅威になれなかったが、守備では忠実に役割をこなした。

■垣田裕暉 6
 センターフォワードを任されたが、全体的には説得力を欠く出来だった。特にゴールを背にした場面でのボールコントロールに関しては、求められた基準に達しておらず、森保監督を納得させる内容でなく、次のチャンスを与えられる可能性は低そうだ。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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