森保J20歳と「抜群に相性いい」 柿谷曜一朗が指摘…“名コンビ”誕生の予感「スタメンやと思う」

日本代表の大関友翔【写真:Noriko NAGANO】
日本代表の大関友翔【写真:Noriko NAGANO】

【専門家の目|柿谷曜一朗】大関友翔の将来性を解説

 森保一監督率いる日本代表は、韓国で行われているEAFF E-1選手権の第1戦ホンコン・チャイナ戦で6-1の勝利。第2戦の中国戦で勝利を掴み取り、2連覇に向けて弾みをつけたい。中継の解説を務める柿谷曜一朗氏は現地取材を続けており、A代表デビューを飾った20歳MF大関友翔(川崎フロンターレ)に期待を寄せた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 ホンコン・チャイナ戦、後半18分からMF川辺駿に代わってA代表デビューを飾ったのが大関だった。川崎フロンターレのアカデミーで育ち、2023年にトップ昇格。プロ1年目で公式戦の出番はなく、昨年はJ3福島ユナイテッドFCへ期限付き移籍した。そこで32試合に出場して8ゴール。今年川崎に復帰し15試合に出場しているが、直近では途中出場が多い。それでも森保監督はACLEで遂げた活躍も考慮して期待を寄せた20歳が日本代表の舞台に立った。

「今は自分で取って自分で出ていく、自分でゲーム作れる選手が多い。大関くんとかも思い切ってやったらいいと思うけどね。香港戦はめっちゃ良かったと思うよ。やけどそのリズムはやっぱり変わるから。もしかしたら、川崎の選手の方が、止めて蹴る技術はあるかもしれへん。だからボールが返ってくるという感覚と、動いてくれるという感覚、もしかしたら彼の中で(代表では)違うかもしれへんけど、どっちのレベルが高い低いじゃなくて、その感覚でもプレーできる選手にならないといけないし、誰にでも合わせられる唯一無二の選手になれるんじゃないかなとは思う」

 途中から出場して3列目からボックス内へ侵入する動きを見せていた大関。ここで、さらなる特徴を発揮すれば来年の北中米ワールドカップ(W杯)への道も切り開かれる。同世代のDF高井幸大はイングランド1部トッテナムへ移籍。大関もA代表へ食い込んできてほしいところだ。そのため、中国戦で柿谷氏は絶好の“相棒”を指摘した。

「次のW杯に入るっていうのを目指すなら、もう人にとにかく強くなってほしい。中国戦、俺は多分スタメンやと思っているから。そこで、稲垣(祥)のようなプレーをして大関くんのいいところをさらに伸ばせるように。若い子たちに足りないことを稲垣は表現してくれているような気がするから、勉強になるんじゃないかな。大関くんはダイナミックでスピードもある。田中聡くんと抜群に合うと思う。もう欲しいとこと、行ってほしい場所……抜群に相性いいんじゃないかな」

 中国戦で森保監督は「2トップあるかも」と起用も示唆していた。中盤が3枚になれば、インサイドハーフに大関が入る可能性もある。“名コンビ”誕生となるか。22歳田中との連係にも注目だ。

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柿谷曜一朗

柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)/1990年1月3日生まれ、大阪府大阪市出身。セレッソ大阪の下部組織から16歳でプロ契約。徳島ヴォルティスやスイス1部バーゼル、名古屋グランパスでもプレー。U-17W杯で2得点し活躍した。13年東アジアカップで得点王、14年ブラジルW杯に出場するなど国際Aマッチ18試合5得点。華麗なトラップ、ゴールで人々を魅了し、「ジーニアス」と称された。24年限りで現役を引退し、解説やメディア出演など幅広いマルチな活動をしている。

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