香川真司が判定に苦言「あれはPKですよ、絶対」 倒されるも笛ならず…相手もファールを「認めていた」

C大阪はFC東京と2-2のドロー
セレッソ大阪は6月14日のJ1リーグ第20節でFC東京と対戦し、2-2で引き分けた。この試合、先発出場したMF香川真司はFWラファエル・ハットンのゴールをアシスト。後半21分にベンチに退いたが、まだできるとばかりに不満そうな表情を浮かべていた。
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開始早々にミスから失点して浮足立つチームをまとめていた香川は、「立ち上がりはああいう形で失点してしまった。一番避けたかったが、2失点目を喫したらゲームが終わっちゃうので。それをうまくみんなでコントロールしながら、カウンターで危ないシーンも何個かあったけれど、うまくボールを回していたら時間の問題でクリエイトできる感じはしていたので。前半1-1は最低限の結果というより、僕としては0-1でもよかった。とりあえず2失点目を失わないようにコントロールしていました」と、振り返った。
巧みにゲームをコントロールするなか、前半42分だった。自陣でボールを受けた香川は間髪を入れずに前線のラファエル・ハットンへスルーパスを通す。「5バックで来ると思ったけれど、4だったので。2センターバックでスペースがあったので。ハットンもうまく動き出してくれたけど、スペースが大きかったからうまく出せたと思います」と、胸を張った。
さらに1-1に追いついた後には、香川がエリア内でDF森重真人に倒された場面もあった。香川はすぐに立ち上がり、ファウルがあったと主張。プレー再開後もVARのポーズをして、確認がないことに不満を見せていた。そのシーンについて聞くと、「あれはPKですよ、絶対。あれはPKでしょ」と口をとがらせ、「VARもないのはおかしい。主審からは『(ファウルは)ない』って言われて。ロッカーでも話していましたが、あのスピードで引っ張られたら…。森重自身も(ファウルだと)認めていましたから」と、かつて日本代表でともに戦ったDF森重真人にもその場面の確認をして「取られても仕方なかった」と言われたと言い「VAR入ってほしかった。一つキー(ポイント)ですね」とまとめた。
後半もゲームを組み立てていた香川だが、後半21分に交代を命じられると悔しさを隠そうとしなかった。そのことについては、「監督にも『早すぎないか?』っていう話をしました」と明かし、交代出場したMF田中駿汰が同点ゴールを決めたことから理解を示しながらも、「別に動きは悪くなかったと思うし、この流れでラスト30分どうするかっていうイメージはあったんで。それは監督の最終決断なので、これ以上話すつもりはないですけれど、コンディションは日々上がっている。長友選手じゃないですけれど、年齢を問わず成長したい。そういうところ(年齢)だけで見られたくない。そのためにはパフォーマンスで示すしかないし、日本代表戦もやっていたんでね。そういういろんな刺激が今週はあったし、まだまだ成長していきたいと思います」と、まだまだ上を目指す意思を口にした。
38歳でいまだ現役日本代表の長友に出場機会はなかったが、同じ38歳の森重はこの試合でJ1通算500試合出場を果たした。自分より年上の選手たちの存在も、香川の刺激になっている。「500試合出場はすごい。そういう選手がいることは、やってても個人的に楽しいし、常に負けない気持ちでお互いあっている。切磋琢磨しながらこれからもやっていきたい」。台頭してきた10代の頃から成長に貪欲だった男は、年齢を重ねてもサッカー小僧のままだ。