CB歴1年→森保J入り「人生、何があるか分かんない」 Jリーグで残した「71」…成長示す“ガツン”

鈴木淳之介は昨季途中にCBにコンバートされた
日本代表DF鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)が6月8日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選・インドネシア戦(10日・吹田)の出場に意欲を見せた。
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自身がベンチ外だった5日のオーストラリア戦で、町田浩樹と渡辺剛のセンターバック(CB)2人が負傷。チームを離脱したことで、初招集ながら21歳に出番が回ってくる可能性が浮上した。「滅多にないチャンスだと思いますし、そのチャンスを掴むためにも自分の価値をしっかり出していきたいなと思います」と意気込んだ。
2022年に岐阜・帝京大可児から湘南に加入。ボランチが本職だったが、昨年途中に3バックの一角としてコンバートされると、一気に才能が開花。身長は180センチとCBとしては小柄ながら、ボランチで培った高い技術に、ボールを持ち運ぶプレーが持ち味。さらに今季のJ1リーグでのデュエル勝利総数(空中戦を除く1対1の勝利総数)はリーグ2位の71回と球際の強さも光る。
「身長のハンデはあるので、駆け引きだったり、守備は本当に球際とかで負けるつもりはないんで、そういうところでガツンといきたいと思います」
まだCB歴は1年ながら日本代表に初招集された。「人生、何があるか分かんないなという感じです」と話すが、練習から貪欲に吸収しようとしている。
「自分がJリーグでやっているプレーがこういう舞台、上のレベルでやっている人たちに通用するかというのを、ちゃんとぶつけて、どう感じるかがリターンだなと思って。そのリターンを今ちゃんと見極めながらやっています」
自身と同じ3バックの左には伊藤洋輝や町田らがいる。まだ同じ土俵には上がれていないが、今回の合宿を通じてW杯という目標がより現実的なものになった。
「目指すべきはそこだと思っているので変わってないですけど、まずは最終予選のインドネシア戦で自分がどういうプレーができるかが大事だと思うので、そこに集中したいと思います」
凄まじい勢いで成長を続ける21歳が、試合でさらなるリターンを得る。
(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)