中国1部が横浜FMから21歳MFの引き抜き画策も…懸念点を現地指摘「実力の判断が難しい」

夏の移籍市場でジャン・クルード獲得を本格化
中国1部の上海海港が、J1横浜F・マリノスから外国人助っ人MFジャン・クルードの獲得に動いているようだ。現地メディア「搜狐」は「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を経験した守備的ジャン・クルードを獲得する見込みだ」と報じている一方、「戦略的ギャンブル」と懸念点も指摘している。
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中国スーパーリーグは現在も激戦が続いているが、夏の移籍市場を見据えた補強の動きはすでに本格化している。なかでも上海海港の移籍動向は「チームの大幅な刷新を企図している」として注目されており、今夏の主役候補に挙がっている。
同メディアは「上海海港はブラジル人ストライカーのグスタボを放出し、中国代表FW張玉寧を補強する、そして、Jリーグの下位に沈むチームからジャン・クルードの引き抜きも画策している」と補強戦略の全容を明かし、「ジャン・クルードは身長187cmの守備的MFで、AFCチャンピオンズリーグでは安定したプレーを見せた」としており、中盤のテコ入れを狙うクラブにとって重要なピースと見込んでいるようだ。しかしその一方で、懸念点も拭いきれないようだ。
上海海港ではこれまで「中盤の脆弱さやボール奪取力の欠如が課題に挙げられてきた」としつつ、ジャン・クルードに関して「ACLと中国スーパーリーグでは、試合のテンポもスタイルも異なる。中国の強烈なフィジカルとスピードに、彼が適応できるかどうか。鍵はそこにある」と説明。獲得については「戦略的ギャンブル」と表現し、「所属チームが下位に沈んでおり、実力の判断が難しい」と指摘している。
現在、最下位に沈む横浜F・マリノスはリーグ戦第18節の鹿島アントラーズ戦(3-1)、第19節の町田ゼルビア戦(3-0)と連勝で快勝し、復調の兆しを見せているなか、負傷離脱するまで主力を務めた助っ人外国が引き抜かれるとなると、チームにとっては大きな痛手となる可能性がある。
(FOOTBALL ZONE編集部)