ゴラッソの浦和FWが感じた予兆「たまにある」 明かす好調時の“感覚”「今日、気分いいわ」

浦和FW松尾佑介が東京V戦で先制弾
浦和レッズのFW松尾佑介は、5月3日のJ1第13節の東京ヴェルディ戦で先制ゴールをマークした。勝利に大きく貢献した試合後、「朝、起きた時からすごい気分が良かった」と、好調なプレーだった要因を独特なコメントで振り返った。
松尾は前半6分、左サイドでボールを持って中央にドリブルで切り込むと、斜め後ろに持ち出しながら右足を振り抜いてシュート。相手に当たって少しコースも変わったボールはゴールに吸い込まれて早くも先制点を奪った。いくつかシュートを打てそうなタイミングもある中、「ズラしたほうが絶対に良いなと思いました。(マテウス・)サヴィオも走ってくれて人がつられて奥のスペースも見えましたし、そこまで行った方がシュートスポットとして良いなと思いました」と、冷静に状況を見ながら決断を下した。
横ではなく斜め後ろにドリブルをしながらシュートを放つプレーについて「横のほうがむしろ難しいと思います。ちょっと意識して取り組んで、斜め後ろにドリブルするのをトレーニングしてきたのが形に出て良かったですね」と話す。映像などで多くの選手のプレーも参考にすると話す松尾は具体名こそ挙げなかったが、最近のゲームではAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)でアル・ナスル(サウジアラビア)のセネガル代表FWサディオ・マネが横浜F・マリノス戦で決めたのと似たような形だった。
そんな松尾だが、好調なプレーを見せた試合を振り返る中での切り出しは「朝、起きた時からすごい気分が良かったんで、それが出たかなと思います。たまにあるんですよね」という独特なもの。本人によると、昨季では昨年4月のサガン鳥栖戦で後方からのフィードに反応してGKまでかわしたゴールを決めた日も同じような感覚だったとのことで、「トレーナーとかにも、なんか今日、気分いいわって言ってたら決められたんで」と話した。
この勝利で2016年秋以来の5連勝を飾った浦和だが、そのスタートは松尾が最前線でスタメン起用されてゴールを奪った4月13日のFC町田ゼルビア戦だった。サヴィオとのポジションチェンジなど、連携面の深まりも顕著になってくるなど、今や浦和の攻撃陣の中で存在感は絶大になった。
その松尾が最大限に力を発揮できる朝起きた瞬間のフィーリングが訪れた理由について、思い当たるところは「ないんですよね」と即答。そのタイミングがタイトルが懸かるようなビッグゲームにやってくれば最高だが、「僕もそれを願っています」と笑っていた。