闘莉王が“DF目線”でユベントスの堅守を解説 バルサ完封の要因は「GKから逆算できる強み」

名古屋時代に自ら体感した「安心感」

 ユベントスの最終ラインには、“イタリア版BBC”と称されるレオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニ、アンドレア・バルザーリという代表トリオをはじめ経験豊富なDF陣が揃い、鉄壁の守備網を敷いているが、闘莉王は百戦錬磨の守護神ジャンルイジ・ブッフォンの存在こそが、ユベントスが鉄壁を誇る最大の要因だと説明している。

 相手のミドルシュートは、ブッフォンのセービング技術に対する全幅の信頼があるからこそ、あえて捨てる選択肢を持つことができる。DF陣は相手の攻撃オプションの一つであるミドルシュートを捨てることができるので、対峙した相手選手への対応に余裕が生まれるという。

 闘莉王自身も、2010年にJ1優勝を果たした名古屋グランパスで同じ強みを感じていたという。

「グランパスには楢さん(楢崎正剛)がいた。楢さんはある程度のシュートは簡単に止めてくれる。だから自分とマス(増川隆洋/現コンサドーレ札幌)も、相手のミドルシュートはどんどん打たせていた。あの時は逆に『どうぞ打ってください』というくらいの余裕を持ってプレーができていた」

 Jリーグ史上最高クラスのセービング能力を誇る楢崎が、後方に控える安心感――。闘莉王は、ペナルティーエリアから少し離れた場所からのミドルシュートはあえて打たせることで、対峙した相手選手の自陣ゴール前への侵入を防ぐことに全力を注げたという。

 

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