フンメルスがプレミアオファーもドルトムント降格危機に男気の残留表明

マンUやアーセナルの誘いを振り切ったドルトムントのキャプテン

 ドルトムントのドイツ代表DFマッツ・フンメルスが、残留の意志を表明している。英メディア「スカイ・スポーツ」が報じている。

 今季大不振に陥っているドルトムントが、現在2部降格圏に沈んでいることから来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場は絶望的とされている。

 その状況を受け、マンUやアーセナルがフンメルス獲得に乗り出していた。特にマンUのルイス・ファン・ハール監督は昨年の夏から獲得を熱望しており、莫大な移籍金を準備していると伝えられていた。

 しかし、ドルトムントのキャプテンを務めるフンメルスは、低迷しているチームから離れる意志がないことを強調した。

「僕は世界旅行者として知られるつもりはない。僕は26歳で2つのクラブしか過ごしたことがない。忠誠心は、僕にとって大事な要素なんだ。今僕が考えている唯一のことは、いかに今季の前半戦より良いプレーをするかということだ。皆わかってると思うが、自分のプレーレベルに、満足していない。ドルトムントでプレーするようになってから、今まで様々なクラブからオファーをもらった。それを秘密でもなんでもない。それでも、いつだって僕はここに残ることを決断してきた。だが、2024年や2030年までここにいると言い切ることはできない。永遠に残留するといいながら急に立ち去るよりも、何かを約束しない、という僕の流儀にこだわり続けるし、移籍する日はやってくるかもしれないけれどね」

 世界最高峰のセンターバックと評されながらも、資金豊富なビッグクラブからの関心を振り切ったフンメルスは、キャプテンとしての男気、そして、ドルトムントへの愛を背負い続けていた。

【了】

 

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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