「ドイツ戦は無意味だ!」愛弟子MFの故障離脱で闘将クロップ、FAの過密日程に怒り爆発

ララーナがリトアニア戦で打撲 全治4週間も故障の遠因は親善試合、と告発

 リバプールのイングランド代表MFアダム・ララーナはロシア・ワールドカップ欧州予選リトアニア戦で大腿部を負傷し、全治4週間の診断が下された。リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は攻撃の中核となる愛弟子の負傷に激怒。母国ドイツとの国際親善試合を「無意味だった」と断罪している。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が伝えている。

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 ララーナは2−0で勝利した26日のリトアニア戦の前半に足に打撲を負ったが、痛みを押して90分間フル出場した。その後クラブへと戻ったものの、全治4週間の離脱が不可能だと見られている。

 現在プレミアで来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内となる4位をキープするリバプールは、現地時間1日にエバートンとのマージーサイドダービーが控える。その後もCL出場権獲得のために落とせない試合が続くだけに、クロップ監督としてはララーナ離脱は非常に頭を悩ませる問題となっている。

 「アダムのような選手を4週間も失ってしまうのは、厳しい状況だ。最大で8試合の離脱になる可能性がある」と話した指揮官は、代表日程について怒りを爆発させている。

「マンチェスター・シティ対リバプールが日曜日の夜に行われた後、ドイツ対イングランドを水曜日に行なったのはいいアイデアだと思うが――それは無意味だったと思う。我々はFA、プレミアリーグとともに良い仕事をすべきだからね。テレビ局とクラブはベストの試合を見せるために努力しているからだ」

 イングランドはリトアニア戦前に22日にドイツとの親善試合を組んだ。19日にシティ戦を戦ったラナーナにとっては過密日程を強いることになったと指摘した。クロップ監督は「8週間後にはまた代表のフレンドリーマッチがある。選手には休息が与えられるべきだが、代表チームでプレーすることになるだろう」と2カ月後の国際Aマッチウィークに向けても牽制している。

 ただクロップ監督は「私は特定のだれか、特にサウスゲイトを批判しているわけではない、彼には何度か会っているし、彼自身のことはは好きだしね」と語り、イングランドのギャレス・サウスゲイト監督を立てた発言もしている。問題はFA側のスケジュール管理だと強調したかったのは間違いないだろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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