敵地バーレーン沈黙…海外唸ったエース級の働き「間違いなく日本のベストプレーヤー」

バーレーン戦にスタメン出場した選手を採点【写真:ロイター】
バーレーン戦にスタメン出場した選手を採点【写真:ロイター】

W杯最終予選で日本がバーレーンを5-0撃破、先発11人を英記者採点

 森保一監督率いる日本代表は現地時間9月10日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦でバーレーンと敵地で対戦し、5-0で快勝を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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   ◇   ◇   ◇

 日本代表のバーレーン戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■鈴木彩艶 7点
 バーレーンのキャプテン、コメイル・アル・アスワドが前半に得点を狙った際、ゴール右上隅へのヘディングに鋭く反応し、弾き出して危険を回避した。静かな夜のなかで数少ない試合への干渉だった。

<DF>
■板倉 滉 7点
 バーレーンが仕掛けてきた場面では必要に応じて素早く対応し、つま先を出した。しかし、このセンターバックにとっては比較的楽な夜だった。

■谷口彰悟 7点
 中央のスイーパーとして3バックをリードする役割への適応力を示した。経験と技術を生かし、危険がより深刻な脅威となる前に無効化した。

■町田浩樹 7点
 180分間無失点を続けるディフェンスの一員として、日本が再び支配した試合の中で堅実かつ規律的なプレーを見せた。

<MF/FW>
■堂安 律 7点
 45分間のみの出場だったが、上田綺世が先制のPKを決める前には日本の最高の動きに関与し、至近距離からポストを叩く惜しい場面があった。右サイドで脅威となっていたが、中国戦ほどの鋭さはなかった。

■遠藤 航 7.5点
 彼の的確なパスがペナルティーエリアに入ることで日本はようやく突破口を見出した。このリバプールの男のパスを受けた鎌田大地がPKを獲得し、それが試合の行方を決定づけた。中盤の中央でチームの舵を取る力強いパフォーマンス。

■守田英正 8点
 ピッチの中央でまたしても力強いパフォーマンスを見せ、立て続けに2得点を挙げた。1点目は素晴らしく、上田とのワンツーでバーレーンの守備をこじ開けた。その後、三笘薫の素晴らしい突破からシンプルなタップインで追加点を挙げた。これでゲームオーバーだった。

■三笘 薫 8点
 このブライトンの男はバーレーンの選手たちを上回る質の高さを示した。彼のオン・ザ・ボールにおけるクオリティーは暑さと湿気に包まれたピッチのなかでホームチームを圧倒していた。試合序盤の絶好のアーリークロスは堂安が決めるべきものだったが、終盤に守田はクロスを確実に決めた。

■鎌田大地 7.5点
 久保建英に代わって先発に復帰。そのチャンスを無駄にすることなく、PKを奪取するなど日本の強力な攻撃において不可欠な存在だった。

■南野拓実 7点
 日本の攻撃は中国戦に比べれば控えめなパフォーマンスだったなかで、埼玉での後半に比べれば静かな存在だった。しかし、それでも素晴らしい勝利に貢献していた。

■上田綺世 8点
 間違いなく日本のベストプレーヤー。感情を抑えた冷静なフィニッシュでバーレーンを仕留めただけでなく、ボールキープや求められるディフェンスの仕事にも熱心に取り組んだ。守田の3点目につながるアシストも見事なものだった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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