リバプール補強は「遠藤航の競争相手を見つけるため」 新たな中盤獲得を狙う意図を現地指摘
リバプールにスビメンディ獲得の可能性が急浮上
イングランド1部リバプールは、昨季限りでユルゲン・クロップ監督が退任し、新シーズンからアルネ・スロット監督を招聘した。現在、新チームにはスペイン1部レアル・ソシエダの同国代表MFマルティン・スビメンディの獲得が急浮上している。現地メディアは「リバプールは遠藤航の競争相手を見つけるためにスペイン人選手の獲得の可能性を模索していた」と取り上げており、日本代表MF遠藤航を放出するのではなく、ポジション争いの活性化が狙いであると指摘している。
昨季リバプールに加入した遠藤は、シーズン途中からアンカーのレギュラーに定着。チーム唯一の守備的MFとして重宝された一方、新シーズンから就任したスロット監督はアンカーにゲームメイク力を要求するスタイルであることから、プレシーズンマッチでも新しいチーム戦術に苦労する姿が目立っていた。今夏の移籍市場では一切補強を行っていないリバプールだったが、ここにきて敏腕ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏や「The Athletic」がこぞってスビメンディの獲得に乗り出したと取り上げている。
現地メディア「Rousing The Kop」は「リバプールは遠藤航の競争相手を見つけるためにスペイン人選手の獲得の可能性を模索していたが、スピメンディとの契約に突破口を見出せるとすぐに確信した」と取り上げており、遠藤を放出する前提ではなく、アンカーのポジション争いを演じさせる意図が強いとしている。
「遠藤は昨夏にユルゲン・クロップによってアンフィールドに連れてこられて以来、リバプールの中盤としての活躍を誇りに思うだろう」としつつ、「今後に関しては、彼は重要な6番を務めるのにふさわしい選手ではないのかもしれない」と、アンカーのポジションにプラスアルファが必要であることも指摘していた。遠藤は新体制でも自身の価値を証明することができるのか、注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)