フランスが激闘制し決勝進出 スペインと金メダル懸け激突…モロッコ、エジプトが3位決定戦へ
男子サッカー準決勝の2試合開催
パリ五輪男子サッカーは現地時間8月5日、準決勝の2試合が行われ、スペインとフランスが決勝へ進出した。敗れたモロッコとエジプトは3位決定戦へと回る。
マルセイユのスタッド・ヴェロドロームでは、史上初の決勝進出を狙うモロッコと前回大会準優勝のスペインが対戦。一進一退の攻防が続いたなか前半37分、ペナルティーエリア(PA)内での攻防を巡り、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入する。
モロッコMFマイケル・リチャードソンの足首付近に相手MFパブロ・バリオスのキックが直撃した場面は、オンフィールド・レビューの結果、グレン・ニーベリ主審は反則を取りPK判定に。これをFWソフィアン・ラヒミが冷静に沈め、モロッコが先制した。
後半に入るとスペインが反撃を開始。同21分、日本戦で2得点したMFフェルミン・ロペスが左足で同点ゴールを奪取するとさらに同40分、右サイド内側のPA付近でパスを受けたMFサンチェス・ベラスコが右足で決勝点をマークし、2-1の逆転勝利で2大会連続の決勝進出を果たした。
もう1試合では、開催国フランスとエジプトがリヨンのパルク・オリンピック・リヨンで対戦。前半から緊迫の攻防が繰り広げられたなか後半17分、ゴール前へのクロスに反応したエジプトFWマフムード・セイバーが相手のマークをかわして右足シュートを叩き込み、ついに均衡を破る。
1点ビハインドとなったフランスはホームの大声援を背に猛反撃。失点直後には右サイドからのクロスをFWジャン=フィリップ・マテタがヘディングで狙うも相手GKの好守に阻まれる。同30分にはセットプレーから絶好機を迎えるもシュートが2度ポストに嫌われる不運にも見舞われた。
それでも後半38分、MFミカエル・オリーズのスルーパスを受けたマテタが右足で同点ゴールを奪い、試合は1-1のまま延長戦へ。追い付かれたエジプトは延長前半早々、DFオマル・ファイドが2度目の警告を受け退場に。劣勢になった状況を尻目にフランスは延長前半9分、ショートCKのリスタートからマテタが勝ち越しゴールを奪い、2-1とリードする。
フランスは延長後半3分にもオリーズがダメ押しゴールを決めて勝負あり。3-1でエジプトとの激闘を制し、1984年のロサンゼルス五輪以来、40年ぶりの金メダル獲得を懸け、決勝ではスペインとの強豪国対決に臨む。なお、男子サッカーの決勝戦は現地時間8月9日、3位決定戦は8日に行われる。
(FOOTBALL ZONE編集部)