“パイ食い”で巨漢GK退団のサットン 控え不在のなか守護神が前半で退場する緊急事態が発生

FA杯アーセナル戦での問題行動でGKショーが退団、控え不在の事態に直面

 体重100キロを超える“ぽっちゃり体型”と、FA杯5回戦のアーセナル戦で試合中にベンチでパイを頬張るという異例の行動によって、世界中の注目を集めた英5部サットン・ユナイテッドの第2GKウェイン・ショーは、規約違反によりイングランドサッカー協会(FA)などの調査対象となっており、クラブを退団したが、サットンはいきなり「パイ・ゲート(パイ事件)」の余波を受けたという。25日のトルカイ戦で、正守護神が負傷退場のアクシデント。ショーの退団で控えGK不在という事態に直面したチームは、フィールド・プレーヤーをGK役として送り込まざるをえなかった。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 46歳の第2GKはサットンでのプレーヤーとしての地位を失ったが、チームも苦境に立たされた。トルカイ戦の前半にGKロス・ワーナーが故障により交代を余儀なくされた。普段ならベンチに巨漢GKが鎮座しているが、今はもういない。控えGK不在の危機的状況で、ポール・ドスウェル監督はフィールド・プレーヤーのサイモン・ダウナーをゴール前に送り出す羽目になったという。だがサットンは、本職の守護神不在の苦境を乗り越え3-2で試合に勝利している。

 ドスウェル監督は、巨漢守護神への思いをこう語っている。「私もがっかりしているし、会長も落胆している。みんな感情的になっていることを否定できない。今日ウェインと電話で話した。彼は泣いていた。電話越しに泣いていたんだ」と語る一方、「できる限り最もプロフェッショナルなノンリーグ(5部)のクラブを経営しようとしている。そこで誰かが後ろでパイを食べていた。他の人には笑いごとかもしれないが、我々の印象が悪くなった」とも話している。

 

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