日本代表3バック採用で…「傑出したパフォーマンスの1人」 ミャンマー戦先発11人を英記者採点

ミャンマー戦にスタメン出場した11人を採点【写真:徳原隆元 & 高橋 学】
ミャンマー戦にスタメン出場した11人を採点【写真:徳原隆元 & 高橋 学】

ミャンマー戦の先発メンバー11人を英記者採点

 森保一監督率いる日本代表は6月6日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第5節でミャンマー代表と対戦し、5-0で快勝した。実力どおりの結果となったなか、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。全体的に高評価となったなかで、3選手が最高点(7点)で絶賛されている。

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 日本代表・ミャンマー戦の先発メンバー採点(10点満点)

<GK>
■前川黛也 6点
 日本代表として2試合目の出場となったが、試合の大半はヤンゴンのスタンドにいたファンと同じ観客として過ごしたと言っても過言ではない。攻撃面ではほとんど何も提供できなかったミャンマー相手にすべきことはほとんどなかった。

<DF>
■橋岡大樹 7点
 日本の守備が試されることはほとんどなかったが、バックラインの中で傑出したパフォーマンスを見せた1人だった。ルートン・タウンのDFは右サイドの守備にダイナミズムをもたらし、守田英正や菅原由勢とのうまく連係していた。目を引く活躍だった。

■谷口彰悟 6点
 年齢的にチームで最も経験豊富な選手として、キャプテンマークを巻いた。多くのキープレーヤーが休養、あるいは招集されなかったなかで規律正しく制御されたパフォーマンスでチームを先導した。

■伊藤洋輝 6点
 森保監督が3バックを選んだのは、典型的な4バックのサイドバックよりも、3バックのセントラルDFとしてこのシュツットガルトのDFの強みを生かすためだったのだろう。静かだが、効果的な夜だった。

<MF>
■菅原由勢 6点
 守備の負担が軽減され、より攻撃的に振る舞うことができた。アジアカップの時のように相手に捕まってしまうことがあっても、守備の背後をカバーしてくれる選手が加わったためだ。ただし、ミャンマーが相手ではそのようなミスが起こることはなかった。

■守田英正 6.5点
 チームシート上では鎌田大地と並ぶセントラルMFだったが、試合が始まると1人でその役割を果たし、鎌田を押し上げた。弱々しい相手に対してプロフェッショナルなパフォーマンスだった。

■鎌田大地 7点
 ミャンマーのクオリティー不足もあり、鎌田大地はいつも日本代表でプレーするよりも深いポジションから試合を決定づける自由を手にした。中村敬斗の先制ゴールにつながったパスは美しかった。

■中村敬斗 7点
 試合序盤と終盤に決めた2つのファインゴールにより、サムライブルーで9試合8ゴールと羨むほどの記録を残している。森保監督はより強力な相手にもこのパフォーマンスが続くことを願っているだろう。

■堂安 律 6.5点
 45分のみの出場だったが、1ゴールを決めるなど確かなインパクトを残した。彼の最も影響力の高いパフォーマンスというわけではなかったが、日本が楽々と勝利を収めたため、それは必要なかった。

■旗手怜央 6点
 これが日本代表で9試合目だったというのは驚き。素晴らしいスタートを切ったが、影響力は徐々に薄れ、ハーフタイムで川村拓夢と交代した。シリア戦で再び先発するかどうか興味深い。

<FW>
■小川航基 6.5点
 中村敬斗の得点記録も印象的だが、小川航基のそれはさらに脅威的だ。この試合の2ゴールで、彼はサムライブルーで3試合5得点。ただし、より優れた相手との対戦でどうなるかは未知数。上田綺世の地位を脅かす可能性はまだ低いだろう。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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