J守護神にアクシデント→出番到来「やるしかなかった」…37歳GKが窮地で活躍「危なかった」

横浜FMの飯倉大樹【写真:Getty Images】
横浜FMの飯倉大樹【写真:Getty Images】

横浜FMポープ・ウィリアムが負傷交代、飯倉大樹が急遽出番で見事な働き

 横浜F・マリノスは5月29日、延期分のJ1リーグ第9節柏レイソル戦で4-0と完勝。GKポープ・ウィリアムが負傷交代するアクシデントに見舞われたが、この窮地を37歳のベテランGK飯倉大樹が救った。今シーズン、ここまで出場機会のなかった守護神は「やるしかなかった」と振り返った。

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 後半14分、その前のプレーで相手選手と交錯したGKポープ・ウィリアムが打撲でプレー続行が不可能になると、ベンチ入りしていた飯倉に出番が来た。25日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のアル・アイン戦では、ポープが一発退場となったあと、GK白坂楓馬がゴールを守ったが、後半アディショナルタイムに痛恨の空振りで失点に絡んでいた。

 その白坂に代わる形でベンチ入りしていた飯倉は「難しかったですよ。汗1つかいていない状態で入っていったので。準備もしていなかったけど、やるしかなかった」と、急遽得た出場機会を振り返った。

 その飯倉は柏のMF武藤雄樹の決定的なシュートを足で止めるなど、ファインセーブでゼロ封に大きく貢献した。「ちょっと(武藤の狙う)態勢がファー気味だったから、少し早めに動いちゃったんだけど、残り足に当てられた。あそこからギリギリのところでニアを狙いに来ていたのは、さすがにベテラン選手だよね。若い選手だとファーに蹴ってくれて、そこは切れているからいいんだけど、危なかった。すごく細かいシーンだけど、駆け引きがあって、良いシュートをギリギリ残り足で止められて良かった」と、自身のプレーを解説した。

 ACL決勝第2戦を1-5と大敗し、再出発という位置づけの一戦を4-0というスコアで踏み出せたことは大きい。飯倉は「ACL決勝でうまくいかずに大敗してしまいましたけど、リスタート、もう一回最初からやり直して、ここからまた築いていく、積み上げていかないといけないところで、失点ゼロで良かったし、久しぶりに4点取れたのも良かったと思います」と、結果に対する手応えも口にした。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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