ミラン会長の本拠地ラストマッチに? 「この勝利を捧げたい」と指揮官もフィオ戦後に敬意表す

一時代の終焉、“チャイナ・ミラン”で復権へ

 ミランはベルルスコーニ氏がクラブを買収して以降、アリゴ・サッキ監督によるゾーンプレスで名を馳せた1990年代と、カルロ・アンチェロッティ監督によるバランスの取れたチームで2000年代中盤までに黄金期を築いた。1969年にインターコンチネンタルカップを制してから遠ざかっていた世界一の座を、FIFAクラブワールドカップの前身であるトヨタカップから合わせて3度獲得し、世界の名門として名声を集めている。

 しかし、近年は財政難に陥り、主力の売却で資金を得る一方で、本田など契約満了後に移籍金ゼロで獲得できる選手の“訳あり補強”が続いて成績を急激に落としていた。今後は“チャイナ・ミラン”として復活を期すことになる。

 一時代の象徴であったベルルスコーニ氏にとって、このフィオレンティーナ戦での勝利の美酒は、サン・シーロで味わってきた様々なものを思い出させるものになったのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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